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公式サイト: http://danchi-movie.com/
監督・阪本順治×主演・藤山直美。映画賞を総なめにした『顔』のコンビが送る 妄想としゃべくりのハーモニー!
【1週延長しました→終了日:8/5(金)】
【監督】阪本順治
【キャスト】藤山直美,岸部一徳,大楠道代,石橋蓮司,斎藤工
2016年/日本/103分/キノフィルムズ
/DCP
7月16日(土)〜7月22日(金) |
12:55〜14:40 |
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7月23日(土)〜7月29日(金) |
16:15〜18:00 |
7月30日(土)〜8月01日(月) |
19:20〜21:05 [レイト] |
8月02日(火)〜8月05日(金) |
13:55〜15:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
実在の逃亡犯をモデルに、哀しくも力強い“人間の業”を余すところなく描ききった異色の犯罪ドラマ『顔』。それは妹殺しをきっかけに35年間引きこもっていた実家を飛び出し、世を忍ぶホステスとして人と知り合いながら、生々しく表情を変えていく女性の物語だった。内面からにじみ出る生命力は観客に圧倒的な記憶を残し、2000年度「キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画部門第1位(批評家、読者選出のダブル受賞)、主演女優賞(藤山直美)、助演女優賞(大楠道代)、監督賞(阪本順治)、脚本賞(阪本順治、宇野イサム)を独占。その他にも数多くの映画賞を総ナメにした。今では日本映画の新たなクラシックに数えられる1本だと言えるだろう。
あれから16年。日本を代表する舞台女優・藤山直美と阪本順治監督のコンビが再びタッグを組んだ! 映画ファンが待ち望んだ新作『団地』は、阪本監督が藤山直美のために書き下ろした完全オリジナル脚本の会話劇。さまざまな人生が交差する団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描きだす。抑制の効いたセリフから漂う何とも言えないオカシミ。そして物語全体を支配する、ちょっぴりブラックなスパイス──。まさに稀代のコメディエンヌ・藤山直美の未知なる魅力を引き出した新境地の“人間関係コメディー”だ。
舞台は大阪近郊にある古ぼけた団地。山下ヒナ子・清治の夫婦は、二人きりでひっそり暮らしている。半年ほど前、とある事情で家業の漢方薬局を廃業し、ここに引っ越してきたばかり。毎日、ヒナ子はパートの仕事に出かけ、清治は植物図鑑片手に裏の林を散歩三昧だ。どこか世を捨てた雰囲気に、隣人たちは好奇心を隠せない。ある日、団地内のちょっとした事件をきっかけに、ヘソを曲げた清治は床下の収納庫に潜ってしまう。「僕は死んだことにしてくれ!」。それから二か月──。団地からふっつり姿を消した清治について、ご近所では失踪説が流れていた。何ごともなかったかのように淡々とパートに通い続けるヒナ子。「山下さんていう人、殺されてると思う」。やがて、ある主婦が思わず口走った言葉をきっかけに噂は一気にエスカレート! 団地中を妄想が渦巻き、マスコミの取材クルーまでドッと押し寄せる。さらに、奇妙な立ち居振る舞いの青年が、山下家を訪れて……。
生真面目でちょっと不器用な主人公・山下ヒナ子を演じるのは、もちろん藤山直美。自らを舞台役者と思い定め、映画の世界からは長く遠ざかってきたが、今回は「阪本監督が撮ってくれるなら」と久々にスクリーンへの復帰を決意。心に大きな悲しみを隠しつつ、日々の暮らしやご近所付き合いを淡々とこなす平凡な主婦を、さりげなく、しかし愛情たっぷりに造形してみせた。ヒナ子の旦那・清治には、これまでも『顔』を筆頭に多くのドラマや映画で藤山と共演してきた名優、岸部一徳。本作でも夫婦漫才顔負けの絶妙な関西弁で、初老にさしかかった男女の奥深い間柄を、ユーモアと滋味たっぷりに表現している。また、東京弁を操る調子のいい自治会長・行徳には石橋蓮司。その妻で団地の奥さま連中のリーダー格・君子に大楠道代。岸部、石橋、大楠の三人は、原田芳雄の遺作となった『大鹿村騒動記』にも揃って出演している。かくして阪本組常連にして最強と言うべきカルテットが集結。二組の夫婦が絶妙のハーモニーを奏でる、おとなの“しゃべくり劇”が誕生した。
脇を固めるのは今もっとも旬の若手俳優・斎藤工をはじめ、宅間孝行、麿赤兒、竹内都子、濱田マリなどの芸達者たち。隣人への噂や好奇心がいつしか妄想へと変わり、「ありえないことがありえて」しまう団地空間のなか、些細な行動に端を発した事件はどんどん加速し、やがて誰も予想だにしなかった仰天のラストがやってくる! 軽快な笑いに彩られたその隙間から、人が生きていくことのオカシミと切なさが、ほろほろと零れ落ちてくる。
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