ゆずの葉ゆれて screen ジャック

公式サイト: http://yuzunohayurete.com/

鹿児島の自然の中で暮らす老夫婦に別れが近づいた時、家族同然に隣に住む少年は、いくつもの涙を越えて昭和を生きたふたりの姿を知る。
【終了日:11/11(金)】

【監督】神園浩司
【キャスト】松原智恵子,津川雅彦,西村和彦,小林綾子,芳本美代子
2016年/日本/95分/エレファントハウス/DCP

サービスデーなど、上映回によっては多少混み合います。
満席にはなりません。
10月29日(土)〜11月04日(金)
09:15〜10:50
11月05日(土)〜11月11日(金)
17:15〜18:50
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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あなたの宝物、ちゃんと見つけましたよ。

【松原智恵子芸歴55周年記念主演作は、少年とのふれあいを通して 夫婦の絆と別れをさわやかに描いた物語】

16歳で芸能界入りを果たし、日活映画『明日に向かって突っ走れ』(61)のヒロインデビューを皮切りに、120本以上の映画とNHK大河「龍馬伝」(2010)等、数多くのドラマに出演してきた、松原智恵子。今年で、芸歴55周年を迎える彼女の記念すべき主演作が、『ゆずの葉ゆれて』である。
松原が演じるのは、海と山に囲まれた小さな町で、畑仕事をしながら病床の夫を看取る妻。半世紀以上連れ添ってきた夫婦の絆と別れを、デビュー以来変わらぬ可憐さと滋味あふれる演技で披露している。
その夫には、同じく日活出身で日本映画黄金期を支えてきた名優であり、マキノ雅彦名義で映画監督としても活躍する、津川雅彦。松原とのW主演となる本作では、夫婦の息のあった掛け合いを見せている。隣家の少年とのコンビでみせる、ユーモアとペーソスを織り交ぜた演技も、見どころの一つである。
夫婦とふれあう少年・風間 武を演じるのは、九州を中心にCMや雑誌で活躍する山時聡真。撮影時は若干10歳ながら、二人の名優を相手に飾らない少年らしさで大役を乗り切ってみせた。また、武の父母には、「新・牡丹と薔薇」(15)の西村和彦、「おしん」(83)の小林綾子が、隣人を越えた愛情で老夫婦に接する一方、芳本美代子、真由子が、故郷を離れて暮らす老夫婦の娘たちを演じ、複雑な心情を表現している。さらに、老夫婦の若き日の姿に、辻本祐樹、中村美沙、武の姉・裕美に鹿児島県在住の平岡真衣が、それぞれ瑞々しい演技で臨み、松原、津川のベテラン陣とのコントラストを際立たせている。
いま、高齢化社会と少子化が進む日本では、老老介護が深刻な問題となっている。「老い」と「死」を前に、人はどう「生」と向き合えばいいのか。その答えの一つが、地域に根差した人間同士の交流であろう。本作は、いつの時代も変わることのない「人と人との絆」と幸せのありかたを、老夫婦と隣家の少年とのふれあいを通して、さわやかに描いている。

【椋鳩十児童文学賞受賞作の映画化を 鹿児島市が全面バックアップ】

原作は、児童文学作家の佐々木ひとみによる、椋鳩十児童文学賞受賞作「ぼくとあいつのラストラン」(ポプラ社刊)。茨城県北部の山間で育った佐々木が、自らの故郷に想いを馳せて描かれたこの物語は、本来は武少年を中心とした成長譚として描かれている。映画化にあたっては、椋鳩十が教鞭をとった地であり、椋鳩十児童文学賞を設立した鹿児島市へと舞台を移した。さらに、原作にはない老夫婦の青春期のエピソードを新たに創造することで、児童文学に親しむ子供たちばかりか老後を生きる世代まで、幅広く共感を得る人間ドラマへと昇華させている。
撮影時には、ロケ地となった鹿児島市喜入地区の有志の方々の協力と、NPO法人かごしまフィルムオフィスが全面的にバックアップ。佐々木自身が映画化によせたコメントで「ふるさとを書く意義を再認識すると同時に、この作品が持つ生命力のようなものを強く感じた」というように、原作者の手を離れた物語は、新たな故郷ともいえる鹿児島の地で、もう一つの命を吹き込まれることとなった。

【鹿児島市出身プロデューサーの下 集結した実力派スタッフと元ちとせのオリジナル主題歌】

プロデューサーを務めるのは、『風の子供のように』(92)、『微笑みを抱きしめて』(96)等、自らの故郷である鹿児島を舞台に映画を発信しつづける、三角清子。児童映画界の名匠と呼ばれる瀬藤祝監督の下、キャリアを積んできた神園浩司が、自らの脚本で初監督を務める。撮影を手掛けるのは、『地雷を踏んだらサヨウナラ』(99)、『カラスの親指』(12)の岡 雅一。海と山に囲まれた喜入地区の豊かな農村風景をそこに生きる人々の息吹と共に見事に写し取っている。
さらに、奄美大島出身の歌手・元ちとせが提供した主題歌「君の名前を呼ぶ」は、本作を観たことで生まれた新曲である。元が映画に楽曲を提供するのは、12年発表の「永遠の調べ」(『日輪の遺産』イメージソング)以来、4年ぶりのこととなる。

【ゆずの木に秘められた、激動の昭和を生きた夫婦の愛の物語】

鹿児島県喜入地区にある、自然に包まれた小さな町。
走ることが大好きな小学四年生の風間 武(山時聡真)は、ある日の下校中、バアちゃん(松原智恵子)に呼び止められた。バアちゃんは、最近、武がジイちゃん(津川雅彦)のところに遊びに来なくなったことを気にしていた。去年から寝たきりになったジイちゃんを見るのがこわくて、足が遠のいてしまったのだ。「顔だけでも出してやって。ジイちゃん元気になるから」と言うバアちゃんに、曖昧な返事しかしなかった。
ゆずの葉ゆれて 武が「ジイちゃん」「バアちゃん」と呼んでいる二人は、本当は隣の家のおじさんとおばさんだ。早くに親を亡くした父の俊之(西村和彦)を支えてくれた二人を、武たち家族は本当の家族のように思って暮らしていたのだ。
その夜、武はジイちゃんの夢を見た。姉の裕美(平岡真衣)に起こされて目を覚ますと、父の俊之と母の美和子(小林綾子)がジイちゃんの家に来いと言っていると聞かされた。武が裕美と駆けつけると、ジイちゃんはすでに危篤状態だった。武はこわくてジイちゃんに近づくことすら出来なかった。明け方、ジイちゃんは息を引き取った。武ははじめて「人の死」というものを経験した。「ジイちゃん、怒ってないかな?」。武の胸には、後悔だけが残った。
葬儀の準備が進む中、バアちゃんは遺影用の写真を探すため、アルバムをめくっていた。その胸に、ジイちゃんとの若き日の思い出がよみがえる──。

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