監督の体験をベースに生 まれた本作、愛 する者を失った心の軌跡を繊細なタッチで描き出す。
深い優しさに 包まれ、忘れ得ぬ感動に酔いしれる台湾初のヒーリング・シネマだ。
2016年、オランダのシネマジア映画祭でタイガービア審査員特別賞を受賞。
第28回東京国際映画祭では上映決定と同時にチケットが完売するほどの話題作となった。

【カリーナ・ラムとシー・チンハン、夢の共演が実現！】

主演は香港を中心に活動して いたカリーナ・ラムと、アジアのスーパーバンドMaydayの ギタリスト、シー・チンハン。カリーナ・ラムは本作で台湾アカデミー賞ともいえる金馬奨最優秀主演 女優賞を受賞。
一方ミュージシャンでありな がら数々の映 画に出演、抜群の存在感をしめすシー・チンハンが本作でも見事な演技を見せてくれる。
その他、台湾映画界の人気演 技陣が結集し、二人の脇をガッチリと固める。

【台北～高雄～沖縄本島でロケーショ ンを敢行！】

台北の高級住宅地、散在する集合住宅、桃園 の石雲禅寺、高雄の市街を流れるデートスポットで有名な愛河…、台湾各地でのシーンが主人公たちの心象風景と なってスクリーンを彩る。
バックに流れるのはショパンのエチュード。
シンミンが婚約者を偲び、たった一人で訪れる沖縄では、沖縄の言葉が分からない中、現地のおばあさんと首里金城町の石畳の坂を歩くシーンの撮影を、ぶっつけ本番で敢行。
心にしみるシーンとなった。その他、沖縄でのシーンも実に印象的に使われ、優しさに溢れた雰囲気を一層盛り上げている。

【STORY】

妻のシャオウェンと間もなく生まれる子どもを楽しみにしているユーウェイだが、交通事故が運命を大きく変えてしまうシンミンは婚約を　ユーウェイは妻と未だ見ぬ我が子を失ってしまったのだ。
人生の羅針盤を失ったかのように立ち尽くす二人
合同葬儀の場で初めてその存在を知った二人は出口のない悲しみの迷路から抜け出せずにいた。
苦しみの中、ユーウェイはピアノ 教師だった妻の生徒たちの家を尋ね歩く…
シンミンは新婚旅行をかねて新メニューを探しに行くはずだった沖縄 へと旅立つ…

それぞれの旅の先に待ち受けていたものとは…