アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発 screen ベティ

公式サイト: http://next-eichmann.com

人はどこまで残酷になれるのかー。 1961年、一人の学者がホロコーストの真実を明らかにする
【終了日:3/31(金)】

【原題】Experimenter
【監督】マイケル・アルメレイダ
【キャスト】ピーター・サースガード,ウィノナ・ライダー,ジム・ガフィガン,エドアルド・バレリーニ,ケラン・ラッツ
2015年/アメリカ/98分/アットエンタテインメント /DCP

サービスデーなど、上映回によっては多少混み合います。
満席にはなりません。
3月18日(土)〜3月24日(金)
11:10〜12:50
3月25日(土)〜3月31日(金)
09:25〜11:05
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
前売り券を1,500円にて販売中
販売場所:劇場窓口(公開前日まで)、ネットショップ(3/14(火)まで)有隣堂伊勢佐木町本店(上映期間中も販売)
パンフレットをネットショップで販売中
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人間は権威への服従を避けられず、過ちを犯し続けるのか?!

アイヒマン裁判がはじまった1961年。米・イェール大学で、世界を震撼させたアイヒマン実験が行われようとしていた。ユダヤ系アメリカ人である社会心理学者のスタンレー・ミルグラムは、“なぜ、どのようにホロコーストが起きたのか” “人間はなぜ権威へ服従してしまうのか”を実証するため、電気ショックを用いての実験を繰り返し行う。その結果は、ハンナ・アーレントが提唱した「悪の凡庸さ」を科学的に実証し、被験者だけでなく社会全体に様々な影響と波紋をなげかけることになる。実験の方法を学会から非難され名指しで攻撃されながらもミルグラムは、人間社会のタブーを曝け出し、人生を懸けた実験に挑むことになる。
主人公のミルグラム博士を演じるのは、「ブラック・スキャンダル」や「荒野の七人」の米版リメイク「マグニフィセント・セブン」など出演作が相次ぐピーター・サースガード。彼の妻を演じるのは、ウィノナ・ライダー。その他、ジョン・レグイザモや今年急逝したアントン・イェルチンなども出演。監督に、「ハムレット」「アナーキー」のマイケル・アルメレイダ。 世界に発信されたアイヒマンの存在と、明らかになるホロコーストの真実。

【世界に発信されたアイヒマンの人間性と、明らかになるホロコーストの真実。】

世界37カ国でテレビ放映されたアイヒマン裁判によって、アウシュヴィッツ収容所の実態が初めて全世界の人々に知れ渡った。スタンレー・ミルグラムによるアイヒマン実験は、アイヒマンのようなごく普通の人間が権威に服従することで、虐殺を行ってしまうことを実証した。しかし、心理学会、学生からは“詐欺的” “非倫理的”と揶揄され、ミルグラムは一生、この実験の重要性を訴え続けることになる。実験結果をまとめた書籍が出版されると、世間からも大きな注目を浴び、全世界にその名が広まるも、さらに実験に対する批判は強まった。 そして、50年以上が経った現在、世界で大きなテロや虐殺事件が起きるたびに、ミルグラムの実験は引き合いに出される。実験の是非はいまも答えが出ていない。しかし、そのヒントはこの映画に含まれている。

【story】

1961年8月、イェール大学で、ミルグラム博士の実験が開始された。
実験者とともに、二人の被験者が実験室に入ってくる。
一人は先生、一人は学習者となり、先生役の人物は問題を出題、別室にいる学習者役はそれに答える。
答えを間違えると学習者には電気ショックが与えられ、間違えるごとに電圧は上げられる。
くじ引きで、先生と学習者の役割は分けられたが、被験者の一人は実験の協力者で、常に学習者に
なるように操作されていた。マジックミラー越しに静かに実験の様子を見つめる、
この実験を計画したスタンレー・ミルグラム(ピーター・サースガード)。
この実験は、ナチスによるホロコースト(大量虐殺)がどのように起こったのか?
普通の人々が権威にどこまで服従するのか?を科学的に実証することが目的だった。
実験が進んでいくと、学習者の答えは不正解が続き、電気ショックの強さも上がっていく。
学習者はしだいに呻き声をあげるも、被験者の電気ショックの手は止まらない。

電気ショックが強くなるに連れて、学習者の呻き声も大きくなる。
学習者「ここから出してくれ!」
被験者「イヤだと言っている。」
実験者「続けてください」「正解するまで続けねばなりません。」
そして、彼は最後の450V(ボルト)まで電気ショックを与え続けた。別の被験者も表情や仕草などに変化はあるものの、ほとんどの被験者が450Vまで電気ショックを与えた。

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