十年 screen ジャック

変わりゆく現実と、変わらないと願う未来。返還20年目を迎える香港の<今>を描く社会派問題作!!
【終了日:未定】

【原題】十年 Ten Years
【監督】クォック・ジョン
2015年/香港/108分/スノーフレイク/DCP

8月19日(土)〜8月25日(金)
16:30〜18:25
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000

2017年7月に返還20年目を迎える香港の〈今〉を描く社会派問題作!!

【製作費わずか750万円、たった1館から上映開始し、9200万円の興行収入を記録。そして香港金像奨(香港のアカデミー賞)を受賞の快挙!】

2015年11月、毎秋香港で開催される香港亞洲電影節(ホンコン・アジアン・フィルム・フェスティバル)でワールド・プレミア上映された本作は、香港アートムービーの発信基地=百老匯電影中心(ブロードウェイ・シネマテーク)で12月17日に単館公開される。口コミで動員を伸ばし、「並んでも観られない」香港映画として同館の週間興行成績で『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を破る。その後上映館数を増やし、最終興行収入じつに600万香港ドル(約750万円)の小品が、あと一歩で2016年の年間ベスト10に迫る大成功を収める。
2016年4月3日、香港のアカデミー賞と称される香港電影金像奨の授賞式で、最優秀作品賞のプレゼンター、金像奨主席のイー・トンシンが読み上げた受賞作品名は、『十年』だった。1997年7月の返還後、中国マーケットによって命脈保ってきた香港映画界が、中国を忌避した映画に最高の栄誉を授けたこの夜、香港映画の新しいページが開かれたのだ。

【1997年7月のイギリスから中国への返還以降、20年が経つ。SARS、中国からの観光客や移民、雨傘革命、行政長官選挙など、揺れ続ける«香港の10年後の未来»を問う。】

本作は、映画が製作された2015年から、10年後の香港の未来を描いた物語。第3話を担当した、ジョニー・トー組の脚本家として知られるジェヴォンズ・アウを除けば、監督はほぼ無名。第5話にベテランのバイプレイヤー=リウ・カイチーが出演しているものの、基本的にはノースター映画であるこの作品が、何故ここまでの成功をおさめることができたのか!?
香港政治の舞台裏をアイロニーたっぷりで描いた第1話『エキストラ』。失われゆく記憶の記録に思いをはせる第2話『冬のセミ』。母語である広東語だけでは生きづらくなった香港を活写した第3話『方言』。雨傘運動(※)後の喪失と再生をドキュメンタリータッチで表現した第4話『焼身自殺者』。地元への愛と本当の真実を求める思いが交錯する第5話『地元産の卵』。市井の人々が生活する身近な風景の中に、現在の香港が内包する不安と問題を描いている本作は、返還20年目を迎える激動の香港の姿を、改めて見る側に問いかける。

※2014年9月に始まった、香港政府への抗議活動。鎮圧部隊が発射した催涙弾を、抗議者たちが雨傘を使って避けたため、こう呼ばれるようになった。

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