公式サイト: http://oyogisugitayoru.com
とても小さな、新しい冒険の始まり。「若き詩人」ダミアン・マニベル&「息を殺して」五十嵐耕平の共同監督作品。
【終了日:2019年1/25(金)※1週限定上映】
【原題】La nuit ou j'ai nage
【監督】五十嵐耕平,ダミアン・マニベル
【キャスト】古川鳳羅,古川蛍姫,古川知里,古川孝,工藤雄志
2017年/フランス,日本/79分/コピアポア・フィルム,NOBO/DCP
1月19日(土)〜1月20日(日) |
15:45〜17:15 |
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1月21日(月)〜1月25日(金) |
19:50〜21:10 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
雪で覆われた青森の山あいにある小さな町。夜明け前、しんしんと雪が降り積もり、寝静まった家々はひっそりと暗い。漁業市場で働いている父親は、そんな時刻にひとり目覚め家族を起こさないように、静かに仕事に行く準備を始める。出掛ける前には、それが毎日の日課というように台所でゆっくりと煙草をふかす。しかし、なぜだかこの日に限って、その物音で目を覚ました6歳の息子。父親が出て行ったあと、彼はクレヨンで魚の絵を描く。そして翌日。結局寝ることができず、うつらうつらしたままの少年は眠い目を擦りながら歯磨きをして、家族と朝食をとり、学校に出かける。だが、登校途中に彼は、学校には向かわず、雪に埋もれた道なき道をさまよい始める。父親に、このぼくの書いた絵を届けに行こう、そう思ったのか、父親が働く市場を目指す。この日、少年にとっての新しい冒険が始まる。朧気な記憶を頼りに、手袋を落っことし、眠い目を擦りながら。
【日仏の若手新鋭監督による文化、国籍、年代を超えた瑞々しい野心作】
本作は、国も言葉も異なる二人の若き新鋭監督、ダミアン・マニヴェル(『若き詩人』)と五十嵐耕平(『息を殺して』)が、共に魅せられた美しい原風景のような冬の青森を舞台に、共同監督作品として企画し、青森で生まれ育った人々と限られたスタッフによって作られた作品である。ときに大人の理解を超えてしまう、類い稀な存在感で少年を演じた古川鳳羅(こがわたから)くんは実際に青森県平川市に住む小学生。劇中で彼を取り巻く家族も、実際の家族たちが演じている。
フランス人であるダミアン・マニヴェルはもちろん、静岡生まれの五十嵐耕平にとっても雪の降り積む青森は未知の場所。お互いにとって馴染みの無い場所で、6歳の子どもを主演に据えた本作。この作品は、大人になるにつれて失っていく、子どもだけが持っている、ある種、動物的ともいえる豊かな感覚、そこに流れる無限に近い時間を取り戻させてくれる。子どもを描いた名作は映画史に数多くあれど、今までのどの“子ども映画” とも違う、新しい世代による瑞々しい野心作が誕生した。
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