公式サイト: http://hahaboku-movie.jp
歌川たいじ のコミックエッセイを実写映画化。壮絶な母子の関係を赤裸々に描いた感動作
【終了日:2019年2/8(金)】
【監督】御法川修
【キャスト】太賀,吉田羊,森崎ウィン,白石隼也,秋月三佳
2018年/日本/104分/REGENTS/DCP
1月26日(土)〜2月01日(金) |
15:20〜17:10 |
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2月02日(土)〜2月08日(金) |
09:10〜10:55 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
【母の愛を求め続けた青年が起こした実話】
大好きな母に思い焦がれた子ども時代の想い出を語る主人公のモノローグから物語は始まる。親や同居する大人による子供への虐待事件が後を絶たない昨今。主人公のタイジもまた、幼い頃から母・光子にののしられ、殴られ、心身ともに傷つけられてきた経験を持つ。辛い気持ちを悟られまいと、つくり笑いを浮かべながら、本心を隠して精一杯生き抜いてきたタイジ。やがて大人になったタイジは、心を許せる友人たちと出会い、彼らに背中を押されながら、かつて自分に手をあげた母親と向き合う決意をする。『母さんがどんなに僕を嫌いでも』。胸が張り裂けるような言葉がタイトルのこの映画は、母親から拒絶され、友だちからも愛されることなく育った青年が、母親を大好きな気持ちを諦めることなく運命と向き合い、やがて奇跡を引き起こした実話をもとにした作品だ。
【太賀、吉田羊による迫真の演技!全力でぶつかり合う実力派俳優たち】
主人公のタイジを演じるのは、若手俳優の中でもその演技力の高さで一目置かれる存在の太賀。卑屈で自分の殻に閉じこもっていたタイジが次第に心を開いていく様を、繊細な表情の変化で見事に表現。渾身の演技で作品を引っぱっている。タイジを深く傷つける母・光子役には、実力と人気を兼ね備えた女優・吉田羊。好感度の高いキャラクターを演じることの多かった彼女が、タイジに「あんたなんか産まなきゃよかった」と言い放つシーンは衝撃的だ。ともするとただの憎まれ役になり得る難しい役だが、吉田は光子という1人の女性に体温を与え、タイジが愛さずにいられない対象として説得力を持たせている。脇を固める俳優陣も実力派揃いだ。タイジの親友キミツ役は、スティーブン・スピルバーグ監督に認められ(『レディ・プレイヤー1』)、人気・注目度ともに急上昇中の森崎ウィン。タイジの人生にどんどん踏み込んでくる毒舌家だけど愛嬌のある青年を、カリスマ性のある魅力で好演。
タイジを支える大将役には、『仮面ライダーウィザード』で人気を博し、NHK大河ドラマ「真田丸」など、出演作が絶えない白石隼也。大将の持つ大らかさ、温かさは、傷ついたタイジの心を癒していく。大将の彼女で、タイジの会社の同僚・カナには、ミス・マガジンとしてデビュー後、女優として活躍している秋月三佳が扮し、タイジと同い年ながら母親のような包容力を感じさせる女性を演じている。そして、母親に替わって幼いタイジを深い愛情で包む工場の従業員の「婆ちゃん」を演じるのは木野花。その慈愛溢れる眼差しは、見る者の涙を誘う。大好きな母親に虐待される子ども時代のタイジを演じきったのは子役の小川春朋。母の愛を得ようと、酷い仕打ちにも笑顔で耐えるいじらしその姿は、婆ちゃんでなくともギュッと抱きしめたくなる。
【多くの人の心を揺さぶった感動の実話】
原作は、漫画家、小説家、エッセイスト、そして日に10万アクセスを誇る人気ブロガーとして活動する歌川たいじが2013年に出版した同名のコミックエッセイ。母親からの暴力や児童保護施設に入れられた経験など、自身の絶な過去をつづり、母の愛を諦めなかった姿は読者からの熱い反響を呼び2015年には小説化。さらに今回映画となって1人の青年の起こした奇跡の物語が、さらに多くの人の心を震わせることとなった。メガホンを取ったのは、映画『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』、連続ドラマW『ダブル・ファンタジー』(WOWOW)などの作品で女性心理を巧みに描いてきた御法川修監督。原作を手にしてから5年、念願の映画化に、作品に登場するすべての愛すべき人々への想いを込めた。主題歌はゴスペラーズが歌う「Seven Seas Journey」。タイジの諦めない強い心が引き起こす奇跡の結末を、澄みきった歌声が優しく包み込む。
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