1944年、ナチス占領下のパリ。激動の時代を生き抜いた女性の愛と葛藤を戦争の記憶とともに描く愛の物語
【終了日:2019年4/19(金)】
【原題】La douleur
【監督】エマニュエル・フィンケル
【キャスト】メラニー・ティエリー,ブノワ・マジメル,バンジャマン・ビオレ,グレゴワール・ルプランス=ランゲ,エマニュエル・ブルデュー
2017年/フランス,ベルギー,スイス/127分/ハーク/DCP
4月06日(土)〜4月12日(金) |
21:10〜23:15 [レイト] |
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4月13日(土)〜4月19日(金) |
08:40〜10:50 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,100 | ¥1,100 |
【愛とは歓びなのか、苦しみなのか、あるいは待つことなのか? すべての女性に突き付けられる、愛の葛藤──】
第二次世界大戦時のナチス占領下のパリ。1944年、マルグリッド・デュラス30歳。夫のロベールは地下でレジスタンス活動をしていたため、ゲシュタポに突然連れ去られる。それが、彼の帰りを祈り、彷徨い、苦悩する、彼女にとっての愛のための人生の始まりだった…。夫を待ち続ける不安の日々、現れるヴィシー政権の手先の男の誘惑、そして彼女を支える愛人──。戦時下、誰もが、戦場に赴いた人、捕らえられた人を待ち続け、愛しつづけることの痛みと不安と闘っていた。愛とは、苦しみなのか、歓びなのか、あるいは待つことなのか?
全ての女性に贈られる、愛とは何かを突き付ける、フランスが世界に誇る小説家マルグリッド・デュラスの自伝的原作『苦悩』を見事に映画化。映像化不可能と言われた本作をベースに、デュラス自身の愛と、その苦しみが、戦争の記憶とともに語られる、激動の愛のドラマが誕生した。
【20世紀最大の女流作家、マルグリット・デュラス自伝的原作の映画化!ナチス占領下のパリで、女たちはそれでも愛する人の帰りを待つ──】
20世紀フランス文学を代表する女流作家であるマルグリット・デュラス(1914年─1996年)の原作『苦悩』を映画化した『あなたはまだ帰ってこない』。
1984年に発表されたデュラスの前作『愛人/ラマン』は、ゴンクール賞を受賞し、世界的なベストセラーとなり、ジャン=ジャック・アノー監督によって映画化され、空前のデュラス・ブームが巻き起こった。その翌年、1985年に刊行された『苦悩』は、デュラス自身が「私の生涯でもっとも重要なものの一つである」と語っているほど、作者自身が深い愛着を抱いていた作品である。特にデュラス自身が1940年代半ばに書いた日記や手記をそのまま、ほぼ削除せずに載せていたことも大きなスキャンダルとなり、話題となった。
マルグリット・デュラスは、これまでにも『ユダヤ人の家』などの作品においてユダヤ人の悲劇的状況を繰り返し描いてきた。そして、彼女の赤裸々な自伝ともいうべき原作をベースにした『あなたはまだ帰ってこない』でも、占領下のナチズムの暴虐ぶりを浮き彫りにすると同時に、極限状況において、〈愛〉もまた、真実であるのだという愛の痛みをリアルに突きつけてくるのである。
監督はゴダールやキェシロフスキの助監督などを務め、その才能に高い評価があるエマニュエル・フィンケル。主演はマルグリット・デュラス役に『海の上のピアニスト』『ザ・ダンサー』などのメラニー・ティエリー、そしてゲシュタポの手先となり、彼女を誘惑する謎めいた男ラビエを『ピアニスト』のブノワ・マジメルが演じ、愛に苦悩する姿を見事見せつけている。
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