“平成”を駈けぬけた稀代の映画女優「樹木希林 映画全集 」
【終了日:2019年2/8(金)】
【監督】原田眞人
【キャスト】役所広司,樹木希林,宮崎あおい,南果歩,キムラ緑子
2012年/日本/118分/松竹/DCP
2月02日(土)〜2月08日(金) |
11:05〜13:10 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,000 | ¥1,000 | ¥1,000 |
【わが母の記】は文化勲章受章者の日本を代表する小説家、井上靖が68歳の時に出版した自伝的な小説を元に作られた小説がベースとなって作られた映画です。原作は1964年(昭和39年)『花の下』1969年(昭和44年)『月の光』1974年(昭和49年)『雪の面』の三部作となっていて、井上靖の母親「八重」の80歳から亡くなった89歳までについて書かれた本です。
映画の【わが母の記】実力派が揃った豪華な配役にもなっています。そして、たくさんの日本だけではなく海外での賞も受賞しました。そして映画のメガホンを撮った監督は、『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督です。
井上靖と同じ高校出身(静岡県立沼津東高等学校)ということで、原田監督は年齢を重ねるにつれて原田監督自身の故郷について、そして同じ高校の先輩でもある井上靖に惹かれるようになったと語っています。そして井上家の全面的協力を得て、実際に井上靖邸での撮影されています。2011年(平成23年)5月に取り壊しとなった井上邸ですが、取り壊しになる前に撮影が完了するようにスケジュールを組んだとも。東京・世田谷にあった井上邸ですが、撮影が終了してから北海道の旭川(井上靖が生まれた所)の井上靖記念館へと書斎と応接間が移転されて一般公開されています。
実際に井上靖が使っていた井上靖邸での撮影の他にも、井上靖のゆかりの場所でもある伊豆などオールロケで撮影されています。
原田監督は、50代になって井上靖「わが母の記」を読んだと言っています。「わが母の記」は愛し続けることの素晴らしさ、そして生きることの喜びを井上靖が綴っています。原田監督は映画化するにあたって、小津安二郎監督(小津調とも言われる独自の映像美)やベルイマン監督(スウェーデンを代表する映画監督)が描く【家族愛】のように、何十年の時が経っても愛される映画を撮りたいと、この作品が出来上がるまでに十年以上も温めていた作品でもあります。キャッチコピーは“たとえ忘れてしまっても、きっと愛だけが残る”です。
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