美しくも峻烈な風景のもと、聖地ラサへ旅する家族を描くチベット人監督ソンタルジャの傑作
【終了日:2020年7/24(金)】
【原題】阿拉姜色 Ala Changso
【監督】ソンタルジャ
【キャスト】ヨンジョンジャ,ニマソンソン,スィチョクジャ,ジンパ
2018年/中国/109分/ムヴィオラ/DCP
7月11日(土)〜7月17日(金) |
11:25〜13:25 |
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7月18日(土)〜7月24日(金) |
08:45〜10:35 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
突然、聖地ラサへの巡礼にでると決めた妻。いったいなぜ?
夫は旅立った妻の後を追った……。
日本初のチベット人監督の劇場公開作と注目された
『草原の河』のソンタルジャ監督最新作『巡礼の約束』。
チベットの圧倒的な風景のもと、
巡礼の約束をひたすらに果たそうとする
家族それぞれの想いを描き、
往年の名作『山の郵便配達』を彷彿とさせる物語である。
【血のつながらぬ父と息子、一頭の仔ロバが
歩きつづける巡礼の旅。】
ある出来事から、前夫との約束を果たそうと巡礼にでる妻ウォマ。その妻を心配し、後を追ってくる夫ロルジェ。こころを閉ざしていた前夫との息子ノルウも母に会いにやってくるのだが……。
ウォマの意志を引き継ぐ、血のつながらぬ父と息子。ふたりはある日、母を亡くした一頭の仔ロバと出会い、ともに聖地ラサへと巡礼の道を歩きつづける。
夫役には、この映画の舞台であるチベット高原の東にあるギャロン出身の国際的歌手ヨンジョンジャ。民族衣装も美しい妻役は人気女優ニマソンソン。多くの候補者の中から「目」の魅力で選ばれた息子役スィチョクジャ、そして仔ロバの名演も忘れがたい。
【死者とともに生きるチベットの祈りのこころ。迷える時代に新鮮な感動をもたらす名作。】
本作を企画したのは、夫役も演じるチベット人歌手ヨンジョンジャ(中国名:容 中 爾 甲)。世界的ダンサーであるヤン・リーピンの舞台「蔵謎」のプロデューサーでもあり、チベット文化の普及・継承を担っている。監督は、『草原の河』の感動も記憶に新しいソンタルジャ。共同脚本はチベットを代表する作家タシダワが手がけている。
悲しみ、後悔、嫉妬、それらを超えようとする夫と妻、なさぬ仲の父と息子に生まれる絆。チベット仏教の聖地ラサへの五体投地の巡礼から、死者とともに生きるチベットの祈りのこころが伝わってくる。誰もが道に迷う現代に、新鮮な感動が風のように胸を吹き抜けていく名作である。
【物語】
山あいの村で、夫のロルジェ、ロルジェの父と暮らすウォマ。
病院である事実を告げられたウォマは、聖地ラサへの五体投地での巡礼旅に、一人で行くと決意する。半年以上もかかる巡礼の旅に、初めは反対していたロルジェだが、ウォマの固い決意にラサ巡礼を受け入れる。しかし妻の決意にはある秘密があった。
旅に出た妻を追ってくる夫。そして妻の実家に預けられ、心を閉ざしていた前夫との息子もやってきた。
後悔、嫉妬、わだかまりを抱えながらも、少しずつ結びついていく三人。
しかし、そんなある日、ウォマがついに倒れてしまう…
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