公式サイト: http://synca.jp/konosekai/
第二次大戦後のハンガリー。ホロコーストを生き延びた2つの孤独な魂が寄り添うとき、絶望は希望へと変わる。
【終了日:2021年4/9(金)】
【原題】Akik maradtak
【監督】バルナバーシュ・トート
【キャスト】カーロイ・ハイデュク,アビゲール・セーケ,マリ・ナジ,カタリン・シムコー
2019年/ハンガリー/88分/シンカ/DCP
3月20日(土)〜3月26日(金) |
11:00〜12:35 |
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3月27日(土)〜4月02日(金) |
12:55〜14:25 |
4月03日(土)〜4月09日(金) |
09:05〜10:35 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
ナチス・ドイツによって約56万人ものユダヤ人が殺害されたと言われるハンガリー。
終戦後の1948年、ホロコーストを生き延びたものの、家族を喪い孤独の身となった16歳の少女クララは、両親の代わりに保護者となった大叔母にも心を開かず、同級生にも馴染めずにいた。そんなある日、クララは寡黙な医師アルドに出会う。言葉をかわすうちに、彼の心に自分と同じ孤独を感じ取ったクララは父を慕うように懐き、アルドはクララを保護することで人生を再び取り戻そうとする。彼もまた、ホロコーストの犠牲者だったのだ。だが、スターリン率いるソ連がハンガリーで権力を掌握すると、再び世の中は不穏な空気に包まれ、二人の関係は、スキャンダラスな誤解を孕んでゆく 。
癒えることのない心の傷を抱えた者たちが年齢差を超え、痛みを分かち合いながら寄り添う。彼らが再び人生と向き合う姿を、節度をもって叙情的に描く名作が誕生した。
【2020年米アカデミー®賞国際長編映画賞ショートリスト選出!ハンガリー映画批評家賞3部門受賞ほか各映画賞で称賛!】
少女クララを演じたのは、これが映画初主演となるアビゲール・セーケ。16歳にして家族を喪ったクララの悲しみや怒り、諦念をリアルに表現し、「アルドの心の翳りに寄り添い続ける演技が感動的」(バラエティ誌)「心に傷を負った思春期の少女を演じるセーケが素晴らしい」(ハリウッド・レポーター誌)と評される名演を披露。見事、ハンガリー映画批評家賞最優秀女優賞を受賞した。ハンガリーを代表する名優カーロイ・ハイデュクが、クララを支え無償の愛を注ぐアルドに扮し、寡黙ながらふとした仕草やまなざしに深い思いやりを感じさせる繊細な演技で、ハンガリーアカデミー賞およびハンガリー映画批評家賞で最優秀男優賞を受賞。
これまで短編映画でその演出手腕が国内外で高い評価を受けてきたバルナバ―シュ・トートが監督を務め、ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作『心と体と』のプロデューサー、モーニカ・メーチとエルヌー・メシュテルハーズィが製作を手がけ、孤独な男女の心の結びつきを丁寧に描く名作をふたたび世に送り出した。
【story】
第二次世界大戦終戦後の1948年、ハンガリー。 ホロコーストを生き延びたものの家族を喪った16歳の少女クララは、両親の代わりに保護者となった大叔母オルギと暮している。大叔母に心を開かず、同級生とも打ち解けず、孤独な日々をおくるクララ。そんなある日、クララは寡黙な医師アルドに出会う。42歳の彼は、勤務先の病院とユダヤ人会の孤児院、そして自宅を行き来するだけの毎日を過ごしていた。 言葉をかわすうちに、アルドの心に自分と同じ孤独を感じ取り、父を慕うようにアルドに懐くクララ。そんなクララを見て、大叔母オルギは「私は勉強をみてあげることもできないから」と、クララのもう一人の保護者になってほしいとアルドに懇願する。「明るい父親にはなれないが、いないよりはましかも」とアルドは快諾し、クララは週の半分をアルドの家で過ごすという不思議な同居生活が始まった。ゲームに興じたり映画を観に行ったり、殺伐としていた彼らの日々は徐々に輝きはじめる。 そんななか、ふとした会話をきっかけにアルドが動揺し、これまで明かさなかった秘密をクララに打ち明ける。彼もまた、ホロコーストによって大切な人たちを喪った犠牲者だったのだ。 共に心に傷を抱えながら、寄り添うことで徐々に人生を取り戻していくクララとアルド。 だが、スターリン率いるソ連がハンガリーで権力を掌握すると、再び世の中は不穏な空気に包まれ、党に目をつけられた者たちが次々と連行されるなど緊張が増していく。そんななかクララとアルドの関係は、スキャンダラスな誤解を招いてしまう――。
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