三度目の、正直【with English subtitles】 screen ベティ

黒沢清監督『スパイの妻』(20)、濱口竜介監督『ハッピーアワー』(15)の共同脚本を担当した、野原位監督の劇場デビュー作【終映日:2022年6月10日(金)※1週間限定上映】

【監督】野原位
【キャスト】川村りら,小林勝行,出村弘美,川村知,田辺泰信,謝花喜天,福永祥子,影吉紗都,三浦博之
2021年/日本/112分/ブライトホース・フィルム/DCP

6月04日(土)〜6月10日(金)
16:30〜18:30
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
★6/4(土)16:30回上映後、初日舞台挨拶開催
登壇者(予定):川村りらさん、影吉紗都さん、
          野原位監督
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子供、家族、愛情──わたしが本当に求めているものは?
当たり前の日常を生きるすべての人々に贈る人生賛歌


月島春は、パートナー宗一朗の連れ子・蘭がカナダに留学し、言い知れぬ寂しさを抱えていた。そんな時、公園で記憶を失くした青年と出会う。過去に流産も経験している春は、その青年を神からの贈り物と信じ、今度こそ彼を自らの傍で育てたいと願う。一方、春の弟・毅は音楽活動を続けている。その妻・美香子は精神の不調を抱え、心療内科医である宗一朗の診察を受けながら、4歳の子を育て、毅の創作を献身的に支えていた。すれ違う優しさとわだかまる不安…。それぞれに「家族」のかたちを求めて生きる彼らだったが、正常と狂気の境目がいつしか緩やかに崩れ始める。シリアスな題材を扱いながらも、どこか重喜劇を彷彿とさせる可笑しみにあふれ、何度失敗したとしても人生を改めて生きなおす人々の姿が等身大に描き出される。

『ハッピーアワー』から7年──
続く人生を生きる人々の 新たな物語のはじまり

本作は、黒沢清監督『スパイの妻』(20)、濱口竜介監督『ハッピーアワー』(15)の共同脚本を担当した、野原位監督の劇場デビュー作。『ハッピーアワー』で物語を牽引する「純」を演じ、第68回ロカルノ国際映画祭最優秀女優賞受賞のひとりとなった川村りらが主演、子どもを育てたいと切に願いながら、どこか狂気を宿した女性を鮮烈に演じてみせた。また、神戸出身の孤高のラッパー・小林勝行が俳優に初挑戦。自身を投影した役柄で劇中でもライブを披露、無骨ながら生々しいその存在感も見どころのひとつだ。『ハッピーアワー』から7年。今回は監督を務めた野原位、そして主演だけでなく脚本にも参加した川村りらをはじめ、俳優・撮影・照明・録音の制作チームが再び神戸に結集。
日常に潜む心の機微を丹念に描く、もう一つの群像劇が誕生した。


【STORY】

月島春は、パートナーの宗一朗、その連れ子である高校生の蘭と生活を共にしていたが、蘭はカナダに留学することが決まっていた。空港で蘭を見送る宗一朗と春。春は、蘭が去ることに言い知れぬ寂しさを抱えていた。

ある日、春は元夫の賢治から食事に誘われる。賢治は再婚することを春に告げる。付き合っている相手が妊娠したための、「授かり婚」だと言う。結婚していた当時、賢治と春の間にも、産まれてこなかった子どもがいた。

その帰り道、春は電車の窓から「里親募集」の貼り紙を見つける。翌日相談所で話を聞き、宗一朗に二人で里親になって子どもを引き取りたいと話を持ち掛ける。蘭が去ったばかりの急な提案に驚き、それを一蹴する宗一朗。その挙句「他に好きな人ができたから別れて欲しい」と春に告げる。蘭に続いて宗一朗も失った春は、一人荷物を抱えて家を出る。

春の弟、毅は精肉店の仕事の傍らラッパーとして創作活動を続けている。その妻、美香子は精神的な不安を抱えながらも、4歳の光太郎を育て、詩作のサポートからライブでの撮影まで、毅を献身的に支えている。美香子は定期的に、心療内科の医師である宗一朗の診察を受けていた。

行き場を失い公園のベンチで夜を過ごしていた春は、芝生の上に1人の青年が倒れているのに気付く。声をかけ病院に連れていくと、これまでの記憶を失っていることが分かる。そのまま身元引受人となった春は、実母しまの家に青年を連れていき、記憶が戻るまで傍に置いておくと告げる。しまは戸惑うが、春は意に介さず、名前が無いと困るからと、その青年を「生人(なると)」と名付ける。実家に来ていた毅はしまと共に、赤の他人を勝手に引き取ろうとする春に反対するが、春は全く聞く耳を持たない。

翌朝しまの家の2階で目を覚ました生人は、部屋のドアを開けようとするが開かない。春が外側から鍵をかけていたのだ。生人はドアをどんどんと叩くが、春は反応せず、物音で事態に気づいたしまが、ドアの鍵を開ける。生人が部屋から出てくるその瞬間、春は自分の喉に鋭い裁ちバサミを突きつけ「出ていくんやったら死ぬで」と静かに告げる──。


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『Third Time Lucky』

Noted screenplay writer Nohara's debut film is an ensemble drama set in Kobe, where a young man who has lost his memory intersects with the veiled emotions of people around him.



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