公式サイト: http://www.barbara.jp/
ベルリンの壁崩壊の9年前ー1980年夏、旧東ドイツ。
猜疑心渦巻く時代、自由と使命に揺れるひとりの女性の愛を描いた感動作。
【原題】Barbara
【監督】クリスティアン・ペッツォルト
【キャスト】ニーナ・ホス,ヤスナ・フリッツィー・バウアー,ロナルト・ツェアフェルト,マルク・バシュケ,ライナー・ボック
2012年/ドイツ/105分/アルバトロス・フィルム/DCP上映
3月09日(土)〜3月15日(金) |
12:15〜14:05 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
ベルリンの壁崩壊の9年前—1980年夏、旧東ドイツ。田舎町の病院にひとりの美しい女医がやって来た。
彼女の名はバルバラ。かつては大病院に勤務していたが、西側への移住申請を政府に撥ねつけられ、この地に左遷されてきたのだ。秘密警察<シュタージ>の監視付きで。
新しい病院の同僚アンドレから寄せられるさりげない優しさにもシュタージへの“密告”ではないかと猜疑心が拭いきれない。西ベルリンに暮らす恋人ヨルクとの秘密の逢瀬や、自由を奪われた毎日に神経がすり減っていく。
そんなバルバラの心の支えとなるのは患者への献身と、医者としてのプライドだ。それと同時に、アンドレの誠実な医師としての姿に、尊敬の念を越えた感情を抱き始める。
しかしヨルクの手引きによる西側への“脱出”の日は、刻々と近づいていた——。
バルバラの日常生活を静かに掬い取ることで、監視体制下の東ドイツに生きることの身体的かつ心理的な抑圧を、一級のサスペンス映画を彷彿とさせる緊迫感で映し出したのは、本作でベルリン国際映画祭銀熊(監督)賞に輝いたクリスティアン・ペッツォルト。
職務に忠実はシュタージのまなざしを通して監視国家の真実を描いたオスカー受賞作『善き人のためのソナタ』と同じ時代を生きたヒロインの葛藤の末の決断を、全く逆の角度から描き切った。
ヒロインを演じるのは、ベルリン国際映画祭銀熊(女優)賞など輝かしいキャリアを誇る美貌の女優ニーナ・ホス。その傑出した演技で、バルバラの愛と情熱、魂の叫びを体現した。
東西ドイツが統一されて20年以上の歳月が過ぎた。これまで明らかにならなかった事実。そして、バルバラが下す最後の決断は、私たちの胸に衝撃的に響くだろう。
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