稀代の映像作家・渡邉安悟監督 最新中編映画!多重人格性をめぐるサスペンススリラー
【終映日:2023年5月26日(金)】※1週間限定上映
【監督】渡邉安悟
【キャスト】吉見茉莉奈,間瀬永実子,豊田記央,國枝新,詩歩,福地展成,若林秀敏,小野美花,大和やち,大石菊華,本多晴,獣神ハルヨ,山下徳久
2022年/日本/52分/マコトヤ/DCP
5月20日(土)〜5月26日(金) |
19:30〜20:30 |
---|
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,200 | ¥1,200 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,200 | ¥1,200 |
人間は誰しも多様な人格を内包している。誠実と無慈悲も、残酷と軽快も共存するばかりか、多種多様な悪魔と天使が一人の人間のなかで所構わず成長する。そして現代社会は、増殖した多重人格性を無自覚に量産し改変していくことで発展を続けている。その結果私たちは「個」のバリアで武装し、「他」を跳ね除け、何も言えなくさせる術を身につけ始めたのだろう。モチーフとなった南米の熱帯雨林に生息する大型の鳥類《オオハシ》は、そんな排他的な現代における人間性の暗喩である。
何かから逃げ続ける主人公・中島は吉見茉莉奈(『ナナメのろうか』2022 深田隆之監督、『宮田バスターズ(株)‐大長編‐』2021 坂田敦哉監督)、工場作業員の矢崎は間瀬永実子(『全裸監督2』2021 Netflix など)、謎の男は豊田記央。
恐怖に放置し、共有を拒否するアンチ日本映画的手法で作られた本作は、初長編劇映画である荒唐無稽な青春ドラマ『ドブ川番外地』(注目すべき日本映画3選)、東京藝大卒業制作でもあるハードボイルドなブロマンス長編二作目『獰猛』(藤井道人や矢崎仁司といった映画人も評価)の渡邉安悟が監督。男を映してきた渡邉が初めて女を使って挑む現代人の内面世界を映す中編最新作。稀代の映像作家・日本映画の若き救世主による『リング』『呪怨』『回路』に連なる新たなJホラーが誕生する!
【STORY】
絶対にダメです。あれに見つかるのだけは何があっても…絶対にダメです。中島栞は謎の男から逃げている。 逃げた先は物流倉庫。そこで勤務していた矢崎舞衣に助けられ、2人は共に行動することに。忍び寄る男の影に苛まれながら中島は母親殺しについて語りだす。車や階段、スマートフォンやブラウン管テレビなど無機質な対象が迫りくる。隠していたものが炙り出され、数珠繋ぎのがんじがらめ。逃げ出したい、けど逃げられない逃げたくない。がんじがらめがなくなったら私は私を失ってしまうから。
(C)WAGAMAMA FILM | ASATO WATANABE
月例イベント
ブログ