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「カティンの森」の巨匠アンジェイ・ワイダ最新作。
「生と死」をとおして、生きることの源泉に触れた文芸映画の傑作
【原題】Tatarak
【監督】アンジェイ・ワイダ
【キャスト】クリスティナ・ヤンダ,パベル・シャイダ,ヤドビガ・ヤンコフスカ=チェースラック,ユリア・ピェトルハ,ヤン・エングレルト
2009年/ポーランド/87分/紀伊國屋書店,メダリオンメディア/ブルーレイ上映
3月23日(土) |
10:30〜12:05 14:30〜16:05 18:20〜19:50 |
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3月24日(日)〜3月25日(月) |
14:30〜16:05 18:20〜19:50 |
3月26日(火)〜3月29日(金) |
10:30〜12:05 14:30〜16:05 18:20〜19:50 |
3月30日(土)〜4月05日(金) |
10:10〜11:45 16:30〜18:00 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
みずみずしい光を放つ大河を望むポーランドの小さな町。その町の医師と、妻のマルタ(クリスティナ・ヤンダ)は、長年連れ添ってきたものの、ワルシャワ蜂起の際、ふたりの息子を亡くしたことで互いに距離ができてしまっている。そんななか夫は、自身の診断で妻が重篤な病状であることを知るが、妻へは告白できずにいた。春が終わり、夏が訪れようとしていたある日、マルタは川岸のカフェで、美しい青年を見かける。彼との出会いで、マルタは失ってきたものを反芻し、心ざわめく……。
第二次世界大戦下、ソ連軍の捕虜となった多くのポーランド将校が虐殺された「カティンの森」事件。東西冷戦下で永らくタブーとされていた悲劇を描く映画「カティンの森」(07)は、文字通り、ポーランド映画界の巨匠アンジェイ・ワイダ監督の集大成ともいうべき壮大な歴史作品であった。
この一大叙事詩ともいえる渾身のライフワークの後に、休む間もなくワイダ監督が製作に入り、完成させた本作「菖蒲」は、前作とは打って変わってみずみずしい抒情に満ち、人間の根元的なテーマである「生と死」をとおして、生きることの源泉に触れた文芸映画の傑作である。
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