メキシコの新鋭女性監督の実体験にもとづく、奇跡的な出会いと別れについての物語
【原題】Los insolitos peces gato
【監督】クラウディア・サント=リュス
【キャスト】ヒメナ・アラヤ,リサ・オーウェン,ソニア・フランコ,ウェンディ・ギジウェン,アンドレ・バエサ
2013年/メキシコ /91分/ビターズ・エンド /DCP上映
11月01日(土)〜11月07日(金) |
11:50〜13:25 20:55〜22:25 [レイト] |
---|---|
11月08日(土)〜11月14日(金) |
10:05〜11:40 16:55〜18:25 |
11月15日(土)〜11月21日(金) |
15:50〜17:20 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
家族や友人という身近な人、そして自分もいつかは迎える"死"という別れ。
突然であっても、あらかじめ知らされていたとしても、それは悲しい出来事。もし自分の命の終わりが見えたとき、人は何をするだろう? 何かを残す?別れの言葉?大切にしていた物?もし自分に子どもがいたら、何を伝えるだろう?それとも何も残さない?そして、"その時"をどうやって迎えるだろう?しかし、悲しみや絶望の一方で"その日"までの日々には、きっと笑顔も喜びもあるはず。
『マルタのことづけ』は、太陽の国メキシコを舞台に、ある女性の人生を変えた偶然の出会いと、永遠の別れまでを描く珠玉の作品だ。
不治の病にかかり、消えゆく自らの命に反して、日々を生きることに前向きなシングルマザーのマルタ。その姿が、マルタと偶然に出会い、ひょんなことから家族の一員に加わることになる天涯孤独のクラウディアを変えていく。そしてクラウディアは"母の死"という大きな悲しみに直面している彼女の子どもたちに寄り添い元気づけていく。そう、本作は「生きること」についての物語でもあるのだ。
本作で強烈なデビューを果たしたのは、クラウディア・サント=リュス。作品のもとになったのは、監督自身に訪れた思いがけない出会い。
両親の離婚後、母親との生活に息苦しさを感じて17歳で家を離れた監督は、そのころの自分について「世界について興味を持てなかった」という。そして大学卒業後の2005年、作品のモデルとなったマルタと彼女の家族に出会う。当時、マルタはすでに闘病生活に入っており、彼女とその家族と過ごした約2年間の出来事が、自分を取り巻く世界との接点を見失っていた監督を変えたという。そして数年を経て、自らに訪れた奇跡のような出会いと別れをもとに、尽きようとする命と、それを見守る家族、そしてそこに関わることで生きる希望を見出す女性の物語として本作を生み出した。
月例イベント
ブログ