北欧アイスランド ひつじを愛しすぎた老兄弟が巻き起こす、まじめでおかしな大騒動
【終了日:1/29(金)】
【原題】Hrutar
【監督】グリームル・ハゥコーナルソン
【キャスト】シグルヅル・シグルヨンソン,テオドル・ユーリウソン
2015年/アイスランド,デンマーク /93分/エスパース・サロウ /DCP
1月16日(土)〜1月22日(金) |
11:35〜13:10 |
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1月23日(土)〜1月29日(金) |
09:50〜11:30 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
【40年ぶりの二人乗り、秘密の羊が導く先は_。】
あらゆる種類のヴィジョンやスタイルをもつ“独自で特異な”作品群が選出されることで知られる、カンヌ国際映画祭「ある視点部門」。1998年の導入からまだ歴史は浅いものの、キム・ギドク、ロドリゴ・ガルシア、ホン・サンスなどの名だたる監督たちがグランプリを獲得し、その才能を世界へ知らしめてきた。そして、第68回を迎えた同映画祭「ある視点部門」からまたひとつ、世界をざわつかせる鬼才が輩出された――北欧アイスランドが生んだグリームル・ハゥコーナルソン。日本では全く無名の監督が、黒沢清監督や河瀬直美監督を含む計19本の強豪をおさえ、本作で見事にグランプリを獲得。長編わずか2作目にして世界最高峰の称号を手にした。
力強く雄大な自然を舞台に、40年間不仲の老兄弟と羊の“絆”と“愛”を独特の切り口で描いた本作。生きものたちの日常的な風景が、とある事件で一変。一気に窮地に追い込まれてしまった人間の意地と覚悟が可笑しみたっぷりに映し出される。ヒューマニズムとユーモアを見事に同居させ、そこに垣間見える皮肉な顛末が人間の深淵をなでるように刺激する、まったく新しいタイプの人間ドラマと言えるだろう。長きにわたって関係を断絶してきた老人2人のあまりに突飛な兄弟愛の行方は、観るものに味わったことのない驚きと感動をもたらしてくれるに違いない。
【アイスランド辺境のとある村に暮らす、羊飼いの老兄弟グミーとキディー。40年間絶縁状態の彼らは、ある事件をきっかけに重大な秘密と罪を共有することになる。すべては、人生をかけて愛し続けた、羊のために_】
アイスランドの人里離れた村で、隣同士に住む老兄弟グミー(シグルヅル・シグルヨンソン)とキディー(テオドル・ユーリウソン)は、生活の全てを羊の世話に費やして生きてきた。先祖代々から受け継がれて来た彼らの羊たちは国内随一の優良種とされており、彼らは毎年のように優勝を競い合い、どちらの羊が本流を受け継いでいるのかを争っていた。
互いに先祖代々の土地や生活習慣を継承し合う一方で、グミーとキディーは40年もの間、全く口をきかないほどに不仲な兄弟だった。
ある日、キディーの羊が疫病に侵され、村全体が恐怖にさらされる。
保健所は、感染の恐れがある地域全ての動物を殺処分することを決定。これは、収入源のほとんどを羊に頼る酩
農家たちにとって死刑宣告も同然であり、土地を棄てざるを得ない者も多くいた。しかし、グミーとキディーはそう簡単に諦めることはせず、それぞれの方法で窮地を切り抜けようとする_キディーはライフル銃で、グミーはその機知に富んだ才覚で・・・。
しかし、保健所の立ち入り調査が迫るに従い、兄弟は絶滅の危機にさらされた先祖代々の優良な羊を守るため、そして彼ら自身のため、力を合わせなければならなくたった。40年という長きに渡って兄弟としての関係を断絶してきた彼らにとって、それはとても困難なことであるはずだったが、「愛する羊を守りたい」その思いが彼らを再び結びつける。それは、2人がある重大な秘密を共有することであり、その秘密が彼らを大胆で無謀な行動へとかきたてることとなる。
はたして、グミーとキディーと羊の運命は_?
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