1967年パリ。 モードの帝王が見た、天国と地獄――。爛豪華な映像美で魅せる、愛と欲望の10年間【終了日:2/12(金)】
【原題】Saint Laurent
【監督】ベルトラン・ボネロ
【キャスト】ギャスパー・ウリエル,ジェレミー・レニエ,ルイ・ガレル,レア・セドゥー,アミラ・カサール
2014年/フランス,ベルギー/151分/ギャガ/
1月30日(土)〜2月05日(金) |
09:45〜12:20 |
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2月06日(土)〜2月12日(金) |
17:45〜20:15 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
【女性の生き方まで変えた天才デザイナー、イヴ・サンローラン。彼の人生で最も輝き、最も堕落した10年間に迫る!】
1970年代半ば、世界で最も有名なデザイナーの〈死亡説〉が流れた。〈モードの帝王〉としてファッション界に君臨していた、イヴ・サンローランだ。以前から失踪説や重病説、もっとスキャンダラスな噂も度々流れ、人々の前から姿を消したイヴに、一流の新聞社までが死亡記事の見出しを考えていたという。まだ若く絶頂期だったはずの彼に何があったのか──そこには、華麗な成功の裏に隠された、命を削るほどの創造の苦しみとスランプ、心を打ち砕くほどの激しい愛の葛藤があった。公では語れなかった〈真実〉に迫るために、“モンドリアン・ルック”や“ポップアート”コレクションで大ブレイクした後の激動の10年間を描く衝撃作が、遂に日本に登場する。
イヴ・サンローランに扮するのは、『ロング・エンゲージメント』でセザール賞有望若手男優賞を受賞して華々しい脚光を浴び、『ハンニバル・ライジング』でハリウッドに進出したギャスパー・ウリエル。常人には見えないヴィジョンを捉える瞳を持つ「美しき怪物」に完璧に変身し、フェロモンたっぷりに熱演した。ルル役には『アデル、ブルーは熱い色』でカンヌ国際映画祭史上初の女優としてパルム・ドールを受賞、『美女と野獣』の大ヒットも記憶に新しいレア・セドゥ。また、1989年のイヴを、名匠ヴィスコンティに愛され、『ルードウィヒ/神々の黄昏』などに主演、近年では『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』で印象を残したヘルムート・バーガーが演じる。
監督は、『メゾン ある娼館の秘密』のベルトラン・ボネロ。同時期に製作されたもう1本のサンローラン映画とは、テーマも撮り方も全く違うと胸を張る彼は、サンローラン・スタイルのクリアだが艶と奥行きもある独特の色合いを再現するために全編を35mmで撮影。また、光にこだわったコレクションやナイトクラブ、モンドリアン調のカット割りを施したシーンなど、アートとして楽しめる映像を創り上げた。
果たして、伝説の名のもとに握りつぶされてきた、〈知られざるサンローラン〉その衝撃の秘密とは──?
【自分が創った‟怪物”と生きなくては_】
1967年、パリ。カトリーヌ・ドヌーヴの衣装の次は、マルグリット・デュラス作の舞台衣装、秋冬コレクションのデザインを終えれば、12月のプレタポルテ、そしてオートクチュールの春夏ものデザイン──イヴ・サンローラン(ギャスパー・ウリエル)の過密スケジュールは、果てしなく続いていた。 1968年、アンディ・ウォーホルからコレクションを称える手紙が届くが、イヴにとってはもう過去のことだ。新作のデザインが進んでいるか“監視”する公私共にパートナーのピエール・ベルジェ(ジェレミー・レニエ)の目を逃れ、モデルのベティ・カトルー(エイメリン・バラデ)とクラブに繰り出すのが、イヴの唯一の息抜きだった。
1971年、コレクションは大成功、ピエールは世界中にサンローランの店をオープンさせる。パリの街を「醜くなった」と嘆くイヴは、「次のコレクションは何か新しいことをしたい」と、インスピレーションを求めて、モロッコへと旅立つ。
ところが、帰国して開いた新作コレクションは物議を醸す。モダンの先頭を走って来たイヴが、40年代に触発されたオートクチュールを発表したからだ。批判にさらされたイヴは荒れるが、さらに世間を挑発するかのように、初の男性用香水の広告のためにヌードになる。
1972年、オートクチュールの売上はガタ落ち。しかし、常に“新しい”ものだけを生み出そうとする重圧からイヴの感性は限界を超え、アイデアが全く浮かばない日々が続く。そんな時イヴは、ジャック・ド・バシェール(ルイ・ガレル)と出会い、その退廃的な美しさにひと目で心を奪われる。
1973年、カール・ラガーフェルドの愛人でもあるジャックに自ら引きずり込まれていくイヴ。 1974年、イヴの命にかかわるアクシデントが起き、激怒したピエールに脅されたジャックはイヴの前から姿を消す。 1976年、ショーを目前にして1点のデザインも描けないイヴは、遂に人々の前から姿を消すのだが──。
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