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福島原発が崩壊したその日から、ちょうど2年目の3月11日、突然、わが子を連れて妻が姿を消した。
【終了日:3/11(金)】
【監督】加藤哲
【キャスト】鳥羽潤,佐伯日菜子,目黒真希,木内みどり,坂口沙由理
2015年/日本/91分/きろくびと/ブルーレイ上映
3月05日(土)〜3月11日(金) |
11:45〜13:25 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
【鳥羽潤&佐伯日菜子のダブル主演VS異才・加藤哲監督!】
「・・・・・・出産のために、郷里の福島へ帰っていた妻は、原発近くの総合病院で、その3月11日、子供を産んだ。翌日、無事にヘリで運び出されたが、私は一緒についていてやれなかった。それから、いろいろあったが、なんとか乗り越えて来た、つもりでいた。
ちょうど二年目の3月、妻が子供と姿を消した・・・。」
妻子を探す夫に『光る雨』、『ショートホープ』などで定評のある鳥羽潤。子どもと失踪する妻と福島の女には、性格・年齢の違う2役を見事に演じ分けた『静かな生活』、『エコエコアザラク』の佐伯日菜子。この主演の2人に加え、目黒真希と木内みどりの実力派俳優が脇を固めている。
監督は、『グッドバイ』や『ただひとたびの人』などの受賞作を持つ異才・加藤哲。青森県六ケ所村の核廃棄物再処理工場建設に最後まで一人反対し続けた老人を追った『田神有楽』を完成後、隣村に移住していたが、東日本大震災後を機に10年間の沈黙を破り、制作したドキュメンタリー『フクシマからの風』の第二章として本作を完成。オリジナルシナリオは20年ぶりとなる。
映画の前半と後半が二重奏になって重なり、ドキュメンタリーとドラマが交錯する中、フクシマから遠く離れた東京で、普通の家庭に起こる怪異な悲劇を通じて、3.11後に残された問題を浮かび上がらせる。全く新たな視点から描かれる震災・原発映画の登場である。
【この人たちの生き方から感じてほしいものがある。】
この映画に登場するのは高汚染地域とされた福島県飯館村と川内村で地道に農業を営んできた人びとです。放射能汚染はそこに住むすべての人びとの生活や人生を大きく変えてしまいました。しかし登場人物の一人ひとりは、住み慣れた土地を去るにせよ留まるにせよ、放射能に負けていません。彼らは反原発運動の前線へ積極的に出て行くことはありません。ですが、皆それぞれ自然との関わり方、生命への接し方、そして、その生き方で私たちに何かを告げている気がします。それは原発に象徴される人間のおごりをも大きく包みこむものといえるかもしれません。自分の山を山菜と薬草の研究所にしている現代の仙人がいます。ドブロクづくりの名人とモリアオガエルの運命は・・・・・・。山奥で鶏を飼いながら理想郷を目ざす獏原人村の声はだれに届くのでしょう?そのほか、人間味あふれる元気な人たちが登場するこの作品は「3.11以降」の人生の静かなドラマを寄り添うように記録しています。
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