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ひと組の夫婦の姿からみえてくる、幸せと絶望のむこうがわ。
【原題】なにもこわいことはない
【監督】斎藤久志
【キャスト】高尾祥子,吉岡睦雄,柄本明,岡部尚,山田キヌヲ
2013年/日本/110分/MEgANE Company /ブルーレイ上映
1月18日(土)〜1月24日(金) |
16:25〜18:20 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,700 | ¥1,400 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,400 | ¥1,000 | ¥1,000 |
ミニシアターに勤める恵理は、子供を持たず、夫の史也と二人きりで生活している。生まれてくる誰かの父と母になるのではなく、一生を互いの夫と妻であり続けようと決めたのだ。
朝早く出勤する恵理のために史也はコーヒーを淹れ、夜遅く帰宅する史也のために恵理は温かい食事を作る。職場の苦手な上司のこと、愛犬の去勢手術、すくすくと育つベランダのゴーヤ、美しく咲いた朝顔の花、懐かしい母の訪問、友人の突然の死。
喜びも悲しみも、恵理は史也と共有しようとする。毎日がゆっくりと積もるように重なり、層を成してゆく。そして、ある事態が、静かに、でも確実に、二人の当たり前だった日常にさざ波を起こす。
特別ではない些細な日常をみつめ、人と人の関わりの中に生まれる温かみや、ふとした瞬間に感じる孤独や不安を微細に描き出す。スクリーンに映し出される夫婦の姿に、わたしたちの毎日が重なり合う。
妻・恵理に、劇団東京乾電池入団以降『秘密の花園』(作・唐十郎)の主演など、舞台を中心に活動する高尾祥子。その温かさと残酷さの同居する眼差しが、観る者を魅了する。夫・史也を、『たまもの』『へばの』『婚前特急』など、インディペンデントからメジャーまで幅広い作品で存在感を放ち続ける吉岡睦雄が演じる。
監督は、『カオス』(中田秀夫)、『M』(廣木隆一)で脚本家としても活躍し『フレンチドレッシング』『サンデイドライブ』『いたいふたり』など、寡作ながら着実な作品を送り出している斎藤久志。7年ぶりとなる待望の最新作は、円熟した演出が紡ぎ出す、普遍的な愛の物語である。15年ぶりのタッグとなる石井勲のカメラが、何気ない風景に輝きを持たせる。
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