公式サイト: http://eichmann-vs-bauer.com
アウシュビッツ裁判へと繋がる“極秘作戦”が半世紀を経て初めて明かされる
【終了日:3/10(金)※3/4(土)のみ休映】
【原題】Der Staat gegen Fritz Bauer
【監督】ラース・クラウメ
【キャスト】ブルクハルト・クラウスナー,ロナルト・ツェアフェルト,セバスチャン・ブロムベルグ,イェルク・シュットアウフ,リリト・シュタンゲンベルク
2015年/ドイツ/105分/クロックワークス,アルバトロス・フィルム /DCP
2月18日(土)〜2月24日(金) |
13:20〜15:10 |
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2月25日(土)〜3月03日(金) |
09:00〜10:45 |
3月05日(日)〜3月10日(金) |
19:15〜21:00 [レイト] |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,100 | ¥1,100 |
【ナチス最重要戦犯アドルフ・アイヒマンを捕獲せよ!その歴史的な大作戦の裏に隠された驚くべき真実】
第二次世界大戦でアドルフ・ヒトラー率いるドイツが敗北すると、数多くの重要戦犯が海外へ逃亡し、ナチス・ハンターによる執拗な追跡作戦が繰り広げられた。そのうち最も悪名高きナチス戦犯がアドルフ・アイヒマンである。戦時中に数百万人ものユダヤ人を強制収容所へ送り、ユダヤ人問題の最終解決=ホロコーストの中心的役割を担ったアイヒマンは、1960年に潜伏先のアルゼンチンでイスラエルの諜報機関モサドに拘束され、翌1961年にエルサレムの法廷へと引きずり出された。
ドイツの気鋭監督ラーズ・クラウムが完成させた『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』は、モサドによる捕獲作戦を実現へと導いた陰のヒーローというべきひとりのドイツ人にスポットを当てた実録ドラマだ。その男の名はフリッツ・バウアー。歴史上極めて重要なこの人物は、いかにして消息不明のアイヒマンを発見し、追いつめていったのか。長らく封印されていた極秘作戦の裏側の真実を濃密かつサスペンスフルなタッチで描ききり、権威あるドイツ映画賞で作品賞、監督賞、脚本賞など6冠に輝いた話題作である。
舞台は1950年代後半のフランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに、南米から一通の手紙が届く。そこには逃亡中のナチス親衛隊中佐アドルフ・アイヒマンが、アルゼンチンに潜伏しているとの重大な情報が記されていた。何としてもアイヒマンを拘束し、ドイツの法廷で裁きたいバウアーは、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をイスラエルのモサドに提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党の妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった……。
【戦後ドイツの未来を憂えて正義と信念を貫いた孤高の検事フリッツ・バウアーの心揺さぶる物語】
物語の背景となった1950年代のドイツは、国全体が敗戦からの経済復興に傾斜し、戦争の記憶の風化が進みつつある時代だった。理想主義者のユダヤ人であるフリッツ・バウアーは、祖国の未来を担う若い世代のために過去と向き合うことが絶対に必要だと考え、ナチスの戦争犯罪の徹底追及に人生を捧げた。そんなバウアーの孤高の闘いを、モサドや敵対勢力との息づまる駆け引きを絡めて描いた本作は、上質なミステリー映画さながらのスリルと知的好奇心をかき立てるとともに、人間の尊厳や正義といった普遍的なテーマを力強く伝え、現代の観客の胸を熱くせずにおかない。さらに本作の内容は、1961年のアイヒマン裁判を扱った『ハンナ・アーレント』、1963年~1965年のアウシュビッツ裁判を題材にした『顔のないヒトラーたち』といった近年日本でヒットしたドイツ映画の“前日談”と位置づけることも可能で、歴史映画ファンにも必見の一作と言えよう。
鉄の意志を持つ主人公フリッツ・バウアーを演じるブルクハルト・クラウスナーは、『白いリボン』『パリよ、永遠に』『ヒトラー暗殺、13分の誤算』などのほか、ハリウッド大作『ブリッジ・オブ・スパイ』にも出演している名優。また『東ベルリンから来た女』『あの日のように抱きしめて』で日本でも知られる存在となったロナルト・ツェアフェルトが、同性愛者の若き検事カール・アンガーマンに扮し、ラーズ・クラウム監督が映画に厚みを与えるために創造したこの架空のキャラクターを繊細に演じている。
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