公式サイト: http://www.parks100.jp/
君と、歌いたい曲があるー。100年目の公園、僕らの物語がここから始まる。(4/30(日)、5/2(火)、5/14(日)はバリアフリー日本語字幕版)
【終了日:5/19(金)】
【監督】瀬田なつき
【キャスト】橋本愛,永野芽郁,染谷将太,石橋静河,森岡龍
2016年/日本/118分/boid /DCP
4月29日(土)〜5月05日(金) |
17:40〜19:45 |
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5月06日(土)〜5月12日(金) |
17:05〜19:05 |
5月13日(土)〜5月19日(金) |
15:00〜17:00 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
2017年5月に、開園100周年を迎える井の頭恩賜公園。吉祥寺の街とともに歩み愛されてきたこの公園を舞台に、極上の青春音楽映画が誕生した。
『PARKS パークス』が描くのは、公園の過去、現在、そして未来。
50年前に作られたひとつの曲が引き金となり、1960年代の恋人たちの記憶が、2017年に生きる若者たちの夢と冒険につながっていく。
さまざまな人々が忘れがたい時間を共有する公園のように、かぎりなくオープンで、祝祭の高揚感にあふれ、集った人々がやがて去っていく公園という場所にも似て、一抹の哀切な後味を残す。
企画を立てたのは、ファンに惜しまれながら2014年に閉館した吉祥寺の名物映画館「バウスシアター」のオーナー、本田拓夫。「映画館の終わりを映画の誕生のきっかけにできたら」という思いが、本作の制作を実現させた。
【人生のとば口にたたずむ若者たちの軽やかで少しせつない群像劇】
映画の冒頭、スクリーンを埋め尽くすのは満開の桜。春の風に吹かれながら自転車で公園をめぐる主人公の純は、吉祥寺でひとり暮らしをする大学生。10年前に子役としてCMで注目されたが、その後ブレイクするきっかけがなく、何をやっても中途半端。友人の理沙はモデル業やイラストで活躍しているのに……。そんな純のもとに突然、高校生のハルが現れる。ハルの父親の昔の恋人を探すうちに、ふたりは地元の青年トキオと知り合う。小説を書こうとしているハルと、スタジオで働いてミュージシャンを目指すトキオ。無限の可能性を前にしながらまだ何者にもなっていない3人の、それぞれの未来に向けての曲作りが始まる。自分はいったい何者なのか? 本当にやりたいことは何なのか? 誰もが一度は経験する青春の焦燥が、世代を超えて見るものの心を共振させる。
【気鋭の監督の繊細な感性が引き出した若手人気俳優たちの新しい魅力】
脚本・監督を手がけたのは、初の商業映画『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11)で高い評価を受け、MVやCMでも瑞々しい感性を発揮している新世代の旗手、瀬田なつき。キャストにも最旬の俳優たちがそろった。主人公・純を演じるのは、『告白』(10)で脚光を浴び、TVドラマ「あまちゃん」(13)、『リトル・フォレスト』シリーズ(14・15)、『古都』(16)などの話題作に出演している実力派、橋本愛。高校生のハル役には、『俺物語!』(15)、TVドラマ「こえ恋」(16)「真田丸」で人気を集める期待の女優、永野芽郁。トキオ役には、『寄生獣』(14)、『バクマン』(15)など多くのヒット作品で活躍するほか、『嘘つきみーくん~』『5windows』(12)への出演で瀬田映画に欠かせない俳優となった染谷将太。このほか石橋静河、森岡龍、柾木玲弥、長尾寧音など注目の若手俳優に加え、吉祥寺在住のベテラン佐野史郎などが脇を固める。そして、60年代からのさまざまな活動で日本の音楽界を刺激し続けてきた麻田浩ほか、スカートの澤部渡、シャムキャッツ、高田漣などのミュージシャン、音楽関係者も多数出演して、映画という公園に華を添える。
【劇中歌からエンディングテーマまで音楽ファン垂涎のサウンドトラック】
『PARKS パークス』のもうひとつの柱は音楽。世界的に注目される音楽家トクマルシューゴが監修を担当し、瀬田監督と二人三脚で脚本段階から構想して練り上げていった。メインテーマの「PARK MUSIC」は、映画のなかでビートルズ以前の60年代風フォークから2017年のまったく新しいポップ・ソングへと、華麗に変貌を遂げる。このほか、吉祥寺ゆかりのアーティストから東京インディーズの人気バンドまで、20組以上の音楽家たちがトクマルシューゴからの依頼で楽曲を提供。ハイセンスなサウンドトラックに結実した。エンディングテーマは、バウスシアターでのセッションから誕生した相対性理論の「弁天様はスピリチュア」。やくしまるえつこのピュアな歌声がラストシーンの感動の余韻を彩る。
【STORY】
吉祥寺・井の頭公園の脇に建つアパートに住む大学生の純(橋本愛)は、最近なにもかもがうまくいかない。同棲するはずだった恋人とは別れてしまい、大学からは留年の通知が届く。なんとか卒業しようとゼミの担当教授(佐野史郎)を訪ねて交渉し、アパートに戻ると、見知らぬ高校生のハル(永野芽郁)が訪ねてくる。亡くなった父親の晋平(森岡龍)について小説を書こうとしていたハルは、晋平が保存していた昔の恋人、佐知子(石橋静河)の手紙を読み、その住所と50年前の写真を頼りに吉祥寺にやってきたのだった。
ゼミのレポートの題材になるかもしれないと思いつき、ハルと一緒に佐知子を探すことにした純は、アパートを管理する不動産会社の担当者に頼み込んで、オーナーの寺田さん(麻田浩)の連絡先を教えてもらう。ふたりを自宅に迎え入れた物静かな寺田さんは、佐知子と晋平のかつての友人だった。寺田さんの情報をもとに佐知子の現在の住まいを突き止めた純とハルは、そこで孫のトキオ(染谷将太)に出会う。佐知子は少し前に脳梗塞で亡くなっていた。そしてその数日後、トキオは祖母の遺品のなかにオープンリールのテープを見つける。
ヤフオクで入手したオープンリールにテープをかけてみると、ノイズまじりに流れ出したのは、若いころの晋平と佐知子の歌声だった。「君と歌いたい曲がある/それはこんな曲で/僕らの物語は/この公園から始まる……」テープが傷んでいたせいか、音は途中で途切れる。「公園って……この井の頭公園のことだよね?」興奮した純、ハル、トキオの3人は、曲を完成させようと決意する。だが純は高校生のときギターを触ったことがある程度、ハルはリコーダーが吹けるだけ。トキオは機材のセッティングやサンプリングやラップは得意だが、楽器は弾けない。バンドメンバー探しが始まる。子供たちにピアノを教えていたキーボード奏者(谷口雄)、パンクバンドの紅一点ベーシスト(池上加奈恵)、本業は大工のドラマー(吉木諒祐)、公園で演奏していた謎のギタリスト(井手健介)をリクルートすることに成功した純たちは、曲の新しいアレンジに取り組む。
そんなとき、「吉祥寺グッド・ミュージック・フェスティバル」(通称「キチフェス」)の運営に関わっている純の友人でイラストレーターの理沙(長尾寧音)が、フェスに出場しないかと誘ってくる。気おくれする純を説得して、出場を決めたトキオと他のメンバーたち。曲のアレンジと練習は順調に進み、ついにフェスの当日がやってくる。だが、本番の直前に、思わぬアクシデントが起きてしまう。60年代の曲を2017年に復活させようとする純たちの試みは、無事に成功するのだろうか?
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