公式サイト: http://ikarie-jp.com
人類はやがて遭うー。1963年チェコで生まれた奇蹟のSF映画!
【終了日:2019年1/18(金)※1週限定上映】
【原題】Ikarie XB 1
【監督】インドゥジヒ・ポラーク
【キャスト】ズデニェク・シュチェパーネク,フランチシェク・スモリーク,ダナ・メドジツカー,イレナ・カチールコバー,ラドバン・ルカフスキー
1963年/チェコスロバキア/88分/コピアポア・フィルム/DCP
1月12日(土)〜1月18日(金) |
18:35〜20:05 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
22世紀後半、生命探査の旅に出た宇宙船イカリエ-XB1は、アルファ・ケンタウリ系へと向かう途上で、漂流中の朽ちた宇宙船を発見する。それはかつて地球から旅立った宇宙船だったが、船内にあるのは謎の死を遂げた乗組員たちの死体。この難破船に積まれた核兵器の爆発により調査員たち数名を失うという悲劇の後、変わらず旅を続けるイカリエ-XB1。だが謎のダーク・スターによって乗組員たちはみな眠りについてしまい……。1963年にチェコで初めてつくられた本格的SF 映画『イカリエ-XB1』は、密室の中で徐々に狂気に汚染されていく乗組員たちのサスペンスフルな人間ドラマと、近未来のユートピア的世界を、独創的なスタイルで描き出した。そのオリジナリティ溢れる世界観は、『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック、68)にもインスピレーションを与えたという逸話を持つほど。このたび公開されるのは、2 016年に修復されたデジタル・リマスター版。
【チェコ・ヌーヴェルヴァーグの中心人物たちが結集した重要作品。】
『イカリエ-XB1』が製作された1963年は、ミロシュ・フォルマン(『火事だよ!カワイ子ちゃん』)、イジー・メンツル(『厳重に監視された列車』)らに代表される《チェコ・ヌーヴェルヴァーグ》が本格的に幕を開けた年。本作にも、その重要人物たちが多数参加している。スタニスワフ・レムの小説『マゼラン星雲』をもとに脚本を執筆したのは、『ひなぎく』(66)の脚本に協力したパヴェル・ユラーチェク。衣裳デザインのエステル・クルンバホヴァーも、『ひなぎく』『パーティーと招待客』(66)などを手がけ《チェコ・ヌーヴェルヴァーグのミューズ》と呼ばれた重要人物。音楽は、ヤン・シュヴァンクマイエルやカレル・ゼマンのアニメーション作品で知られるズデニェク・リシュカ。監督のポラークは、子ども向けの人気シリーズ映画を始め、特撮映像作品を多く手がけ、チェコでは著名な映画監督。本作は、SF映画という独特の位置にありながらも、チェコ・ヌーヴェルヴァーグの潮流をたしかに感じさせる作品でもある。
*本作のレストアは2016年、プラハの国立フィルム・アーカイヴの監修のもと、ブダペストのハンガリアン・フィルムラボにて行われた。88分の本編は4Kにてレストア、音もオリジナルのモノラル音声を修復した。なお、レストアにおいては「作品を改善する」という行為は一切行っておらず、オリジナルネガに忠実に、そこに存在するものはすべて残す、という方針で行われた。また、エンドクレジットがないのは、60年代のチェコ映画ではクレジットを映画の冒頭に配するという常識があり、本作もそれに則ったためである。
【STORY】
22世紀後半(2163年)、世界で初めて生命調査の旅に出た宇宙船イカリエ-XB1。目的地は、太陽に似ていて生命の存在が期待されるアルファ・ケンタウリ惑星系。イカリエ-XB1は15年後に地球へ帰還する予定だが、宇宙空間を高速で移動する乗組員は、時間の遅れにより、その間2歳ほどしか年をとらない。
船内には、制御室の他、スポーツジムや遊戯室もあり、長い共同生活をストレスなく暮らせるようになっている。乗組員は計40人。常に冷静に乗組員たちを見守るアバイェフ艦長。地球に残してきた妻レナの身を案じるマクドナルド副艦長。旧型ロボットのパトリックを相棒にする数学者のアントニー。少し口うるさいところのある社会学者のニナ。ピアノを弾くのが趣味のバーナード。どこか繊細そうな様子の青年ミハル。なかには、美人のブリジッタや若い歴史学者のエヴァの気を惹こうとする男たちもいる。年齢も個性もバラバラな各乗組員たちだが、これから長い生活をこの船で共に過ごすのだ。
そんななか、マクドナルド副艦長は、乗組員のシュティフィーが仲間で夫のミレクの子を身ごもっていると知り、動揺する。 彼の妻である歴史学者のレナは、妊娠を理由に、この宇宙旅行への同行を諦めたからだ。 なぜ自分の妻は乗れなかったのか、と不満を漏らす彼に、艦長は「レナは自分より若いシュティフィーに譲ったのだ。この前例のない事態をみんなで支えなければいけない」と冷静に諭す──。
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