名匠ジャ・ジャンクー監督最新作!変わりゆく中国を背景に、一組の女と男が辿る2001年から2018年の18年間を描く。
【終了日:2019年10/18(金)】
【原題】江湖儿女 Ash Is Purest White
【監督】ジャ・ジャンクー
【キャスト】チャオ・タオ,リャオ・ファン
2018年/中国,フランス/135分/ビターズ・エンド/DCP
9月21日(土)〜9月27日(金) |
12:55〜15:10 |
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9月28日(土)〜10月04日(金) |
14:45〜17:00 |
10月05日(土)〜10月11日(金) |
11:30〜13:50 |
10月12日(土)〜10月18日(金) |
17:25〜19:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
【総移動距離7,700km! 現代中国を背景に描き出す、17年におよぶ愛の物語。】
中国・山西省の中規模都市・大同(ダートン)。チャオの恋人はヤクザ者のビン。2001年の中国は北京五輪の開催決定など、にわかに活気づいていたが、この大同で、不動産業者の地上げを手伝うなど、仁義の世界に生きる二人は彼女らなりの幸せを求めていた。ある日、ビンは路上でチンピラに殺されかけるが、チャオが発砲し一命をとりとめる。5年後、出所したチャオは三峡ダムによって失われる街・奉節(フォンジェ)へビンを訪ねるが、彼にはすでに新たな恋人がいた。時間は残酷だ。チャオは世界で最も内地にある大都市・新疆(シンジャン)ウイグル自治区のウルムチを目指す。そして2017年がやってくる──。
2001年の大同に始まり、2006年の三峡ダム完成間近の長江中流域の古都・奉節、新疆ウイグル自治区、そしてまた大同へ。北京五輪決定と開催、WTO加盟、西部大開発、エネルギーの変移、三峡ダム完成、四川大地震、上海万博、冬季北京五輪の決定……17年の間に21世紀中国が経験した歴史とともに、総移動距離7,700kmに及ぶチャオとビンの旅路が描かれる。
【カンヌ国際映画祭コンペティション部門5作品選出の快挙! ジャ・ジャンクー監督の人生を映し出した集大成。】
31歳の若さで初めてカンヌのコンペに選出された『青の稲妻』(02)。ヴェネチアでサプライズ上映され、金獅子賞(グランプリ)に輝いた『長江哀歌(エレジー)』(06)。ターニングポイントとなった2作を踏襲しつつ進化させた『帰れない二人』は、ジャ・ジャンクーの5作品目となるカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作。本作の出品をもって、中国人監督のカンヌコンペ出品数最多を誇るチェン・カイコー監督と並んだ。カンヌでの公式上映には世界中から有名俳優・有名モデルが駆けつけ、「皮肉と華麗さを兼ね備えたロマンチックなフィルム・ノワール。ジャ・ジャンクーは中国の偉大な映画作家だ」とテレラマ誌は本作を絶賛、ル・モンド紙、ポジティフ誌が最高点をつけた。
本年3月にはアメリカでも公開され、映画評論サイトRotten Tomatoesで98%支持(2019/5/24現在)と高い評価を得ている。「私が歩んできた48年間の人生を使って、歴史的にも激動の変化を経験した現代中国を舞台にラブストーリーを描きたいと思った」と語るジャ・ジャンクーの想いが世界に届いたのだ。
【激動の21世紀中国。
北京五輪開催、三峡ダム完成、経済の急成長……
変わりゆく17年の月日の中で、
変わらぬ想いを抱えた女と男がすれ違う。】
2001年、山西省・大同(ダートン)。
チャオの恋人はヤクザ者のビン。
地上げの片棒を担いだり、雀荘などの遊戯場を仕切ったりする毎日。
ビンは仲間内からも一目置かれ、兄貴的な存在。
この仁義の世界で、義侠心を重んじながら、のし上がろうとしている男。
でも、チャオはもっとささやかなビンとの幸せを夢に描いていた。
チャオの父は炭鉱作業員だが、石炭価格の暴落で仕事がない。
「鉱山局は新疆(シンジャン)に移転するらしい。石油を掘れってことだ」。
炭鉱の街だらけの山西省は無職の者が増えてゆく。
「お前すごいんだろ! 冠くれてやるよ!」
ある夜、二人の乗った車がチンピラに囲まれ、ビンは暴漢たちに襲われる。
拳銃を持って車を出るチャオ。空に向かって威嚇射撃。
響き渡る銃声に若い暴漢たちは動きを止めた――。
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