『奈緒ちゃん』などの伊勢真一監督の最新作となる音楽ドキュメンタリー
【終映日:2023年5月26日(金)】※1週間限定上映
【監督】伊勢真一
2023年/日本/97分/いせフィルム/DCP
5月20日(土)〜5月26日(金) |
13:15〜15:00 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
2021年の正月、ひょんなことからパスカルズの「さるハゲロックフェスティバル」用のショートムービーを頼まれて、ほとんど初めてのようにパスカルズのみんなと出逢った。でも、ずいぶん昔からの友達のような気がしたし、音楽も、なんだかとても懐かしかった。
リーダーのマツさんは、前の春に突然旅立ったメンバーのチェリスト 三木黄太さんのことをとても気にされて、そのショートムービーを三木さんに捧ぐような気持ちのものにしたいと言っていた…。マツさんはその気持ちのままに、2021年の春と2022年の春、コロナ禍の中で、三木さんの追悼ライブを企画した。メンバーのみんなの気持ちも同じだったに違いない…。私も撮らないわけにはいかない気持ちになっていた。
「二十五年来一緒にバンドをやってきたから、もう三木さんのチェロの音がパスカルズみんなのカラダの中に入りこんじゃっているんだ…」と語ったまま、マツさんは黙った…。
2022年の秋、三木さんが最後の時を過ごした長野・伊那谷の工房を訪れ、付近の森を歩きながら、きっと三木さんのカラダの中にもメンバー13人のパスカルズの音が入りこんでいたに違いない…、その三木さんのカラダがこの森の空気に触れていたんだ、と感じたとき、パスカルズの音楽が聴こえてきた。ふと《しあわせ のようなもの》というサブタイトルが浮かんだ。
「《不在》という在り方もある…」とパスカルズのもう一人のチェリスト坂本弘道さんは、三木さんの《不在》を語ってくれた。《不在という在り方》を抱えながらのパスカルズの音楽が、映画に写ったような気がする。
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