イマジン screen ベティ

あなたとなら見える。リスボンの街で出会った盲目の男女は恋に落ちた。

【原題】Imagine
【監督】アンジェイ・ヤキモフスキ
【キャスト】エドワード・ホッグ,アレクサンドラ・マリア・ララ
2012年/ポーランド,ポルトガル,フランス,イギリス /105分/マーメイドフィルム/DCP上映

6月27日(土)〜7月03日(金)
11:30〜13:20
7月04日(土)〜7月10日(金)
17:05〜18:55
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,000
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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あなたは見た目以外で人を好きになったことはありますか?
声?性格?匂い?
音と映像によるシンフォニーが奇跡の恋を美しく輝かせて__

リスボンにある、視覚障害者のための診療所。ここでは古い修道院に無償で場所を借り、世界各国から集まった患者たちに治療やトレーニングをおこなっている。そこにひとりの男がやって来る。彼の名はイアン、診療所にいる盲目の子どもたちを相手に“反響定位” の方法を教えるインストラクターだ。
これを身に付ければ目が不自由でも視覚障害者用の白杖を使わずに外へ出て、自分を取り巻く環境を探求することも可能なのだ。白杖なしで自由に歩けるイアンの目的は、自身の技術や信念を伝授すること。生徒たちを危険にさらさないことを条件に、イアンは診療所で働き始める。

授業を受けるのは、さまざまな人種からなる子どもたちや10 代の若者たち。イアンは生徒たちの好奇心をあおり、勇気づけ、ときには少々危険を伴う行為にも挑戦させる。はじめは白杖を使わないイアンを不審気に見ていた生徒たちも、その独創的な授業にだんだんと夢中になっていく。だが、そんなイアンの授業が、生徒たちの安全を第一に考える診療所側にとって懸念すべき問題になりつつあることを、彼はまだ知らない…。

映画全篇にわたるポルトガルロケ、ポーランド人ではないプロの俳優と実際に視覚に障害のあるアマチュアの子どもたちとの共演、ほぼ英語による台詞など、異色の設定による本作はポーランド・ニューウェイヴの代表作と言っても過言ではありません。
目の見えない男女による恋というロマンティックな物語、パフォーミング・アートを思わせるユニークな授業風景、路面電車が行き交う古都リスボンのクラシックな佇まいが詩的美しさにあふれた映像でスクリーンに展開し、ポーランド映画祭2014 で観客の圧倒的支持を受けた『イマジン』。映画の本質とも言える“音と映像” のもつ意味性をラブストーリーとして見事に昇華させた傑作です。

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