公式サイト: http://yoriyoki.net/
フランスの若き名匠セドリック・カーン監督作、新しい家族を描くヒューマンドラマ
【原題】Une vie meilleure
【監督】セドリック・カーン
【キャスト】ギョーム・カネ,レイラ・ベクティ,スリマン・ケタビ,ブリジット・シィ
2011年/フランス/110分/パンドラ/ブルーレイ上映
4月20日(土)〜4月26日(金) |
10:20〜12:15 18:40〜20:35 |
---|---|
4月27日(土)〜5月03日(金) |
11:35〜13:30 18:40〜20:35 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
学食の調理人として働く35歳のヤン(ギョーム・カネ)はシェフを目指し、採用面接に行ったレストランでウエイトレスのナディア(レイラ・ベクティ)と出会う。初めてのデート。二人は熱いキスに酔い、一夜を共にした。次の朝、彼女はシングル・マザーだとヤンに打ち明ける。息子で9歳、名はスリマン(スリマン・ケタビ)。ヤンはスリマンと直ぐに打ち溶け、友達のように仲良くなる。
ある日三人で出かけた湖畔で、ヤンは廃屋を見つける。ここは素敵なレストランになると直観がひらめく。その場で不動産会社に電話し物件を押さえにかかるヤン。思い立ったら即実行、強引なまでの行動力に若干戸惑いつつも、その勢いを魅力に感じるナディア。
だがどんなに行動力があっても先立つものがなければ融資も受けられない。2人の手持ち資金は僅かだった。ヤンは頭金を捻出するために数社の消費者金融に手を出し、瞬く間に多重債務者となってしまう。
さらに設備業者に必要な設備を省かせたために、消防署から営業の認可がおりず、レストランを開業できないという窮地に。相談所のカウンセラー(ブリジット・シィ)による、借金地獄に陥らないため即刻土地を手放せという忠告を聞かず、開業の夢を求め続けるヤン。
ナディアはこの状況を抜け出すために、現状よりも好条件で働ける職場を紹介される。だが,その職場はカナダだった。単身で海外へ行くことを決意したナディアは、1ヶ月で帰国する約束で幼い息子スリマンをヤンに託し、旅立って行った…。
2011年東京国際映画祭で上映されるや熱狂的な喝采を浴び、ファンからの熱望が絶えなかった『よりよき人生』の日本公開が遂に決定!
夢への挑戦と挫折、それを経て見つけた大事なもの…。ドキュメンタリー映画を彷彿とさせる臨場感で描かれてゆく本作、人生において大切なものとは、“よりよき人生”とは何か、が浮かび上がってくる。過酷な現実に翻弄されながらも、明日を信じ、心を折ることなく前進していく「新しい家族」の姿に、見る者は熱い感動につつみ込まれることだろう。
監督のセドリック・カーンは、フランス最高の映画賞の一つルイ・デリュック賞に輝く『倦怠』や、カンヌ映画祭出品時に物議を醸しだした衝撃作『ロベルト・スッコ』等で日本でも知られる若き名匠。登場人物の複雑な関係や人間性、感情を緻密にかつリアルに描写する手腕に定評があり、本国フランスでも指折りの実力派として不動の地位を確立。本作では現代フランスが抱える社会問題を取り上げる新境地も開拓している。
月例イベント
ブログ