こころに剣士を screen ベティ

公式サイト: http://kokoronikenshi.jp

ナチスとスターリンに引き裂かれたエストニアを舞台に元フェンシング選手と子供たちが、希望を取り戻すまでを描く実話から生まれた感動作
【終了日:1/13(金)】

【原題】Miekkailija
【監督】クラウス・ハロ
【キャスト】マルト・アバンディ,ウルスラ・ラタセップ,レンビット・ウルフサク,リーサ・コッペル,ヨーナス・コッフ
2015年/フィンランド,エストニア,ドイツ /99分/東北新社,STAR CHANNEL MOVIES /DCP

サービスデーなど、上映回によっては多少混み合います。
満席にはなりません。
12月24日(土)〜12月30日(金)
11:20〜13:00
19:15〜20:55 [レイト]
12月31日(土)
09:30〜11:15
1月02日(月)〜1月06日(金)
09:30〜11:15
1月07日(土)〜1月13日(金)
19:35〜21:15 [レイト]
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
★[レイト]回はレイトショー割引
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
会員 ¥1,200 ¥1,100 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
前売り券を1,500円にて販売中
販売場所:劇場窓口(公開前日まで)、ネットショップ(12/20(火)まで)有隣堂伊勢佐木町本店(上映期間中も販売)
パンフレットをネットショップで販売中
オンラインチケット購入はこちら

勇気の先に未来がある

【ナチスとスターリンに引き裂かれたエストニアを舞台に元フェンシング選手と子供たちが希望を取り戻すまでを描く実話から生まれた感動作】

チャイコフスキーが滞在し、「ハープサルの思い出」というピアノ曲を残したことで有名なエストニアの町、ハープサル。美しくのどかなリゾート地としてヨーロッパの人々に愛され続けているこの土地にも悲しい歴史があった。第二次世界大戦中はドイツに、大戦末期からはソ連に占領されていた。つまり、ナチスからスターリンへと支配の手が渡ったのだ。しかし、そんな闇の時代にも、人と人の出会いから輝かしい光が生まれていた。あるフェンシングの指導者の実話をもとに、どんな逆境にも決してくじけない剣士の心で、人生を切り開こうとしたフェンシングの元スター選手と子供たちの絆を描く感動作が誕生した。

【ソ連の秘密警察に追われ、教師として田舎町に身を隠すエンデルフェンシングを教えることで子供たちと心を通わせるが、決断の時が迫る_】

1950年初頭、エストニア。ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手のエンデルは、小学校の体育教師として田舎町ハープサルに身を隠す。その町では、子供たちの多くがソ連の圧政によって親を奪われていた。やがてエンデルは課外授業としてフェンシングを教えることになるが、実は子供が苦手だった。そんなエンデルを変えたのは、学ぶことの喜びにキラキラと輝く子供たちの瞳だった。なかでも幼い妹たちの面倒を見るマルタと、祖父と二人暮らしのヤーンは、エンデルを父親のように慕うようになる。だが、エンデルに不審を抱いた校長は、エンデルの身辺調査を始めていた。そんな時、レニングラードで開かれる全国大会に出たいと子供たちからせがまれたエンデルは、捕まることを恐れて躊躇うが、子供たちの夢を叶えようと決意する。果して彼らを待ち受ける予想もしない出来事とは?遂に、子供たちとエンデルそれぞれの戦いが始まる_。

【伝説の巨匠イングマール・ベルイマンから称えられた監督がエストニアの国民的俳優の主演で贈るすべての人に勇気をくれる物語】

監督は、『ヤコブへの手紙』(09)のクラウス・ハロ。フィンランドを代表する監督だが、2004年にスウェーデンのアカデミー賞であるゴールデン・ビートル賞のイングマール・ベルイマン賞を受賞した。この時に、世界的な巨匠として映画史に名を残す、『野いちご』(57)『ファニーとアレクサンデル』(82)のイングマール・ベルイマン監督が自ら、作品を称える手紙を彼に送ったという。さらに、長編監督作品全5作のうち、本作を含む4作がアカデミー賞外国語映画賞のフィンランド代表作品に選ばれるという快挙を成し遂げた。また本作は、2016年のゴールデン・グローブ賞外国語映画賞にもノミネートされ、フィンランド・アカデミー賞の作品賞に輝いている。エンデルを演じるのは、エストニアでは知らぬ者のいないスター俳優、『バルト大攻防戦』(02・末)のマルト・アヴァンディ。本国では主にコメディ映画で絶大なる人気を得ているが、本作では人間不信に陥った男が、親を奪われた子供たちとの交流で、人を愛し信じる心を取り戻していく姿を繊細に演じた。
好奇心に満ちた瞳が愛らしいマルタを演じるのは、本作が長編映画出演2作目となる注目の子役リーサ・コッペル。ヤーンに扮するのは、オーディションで選ばれたヨーナス・コッフ。これが映画初出演とは思えない情感豊かな表情で、祖父との別れを演じた。また、数多くの賞に輝いた『みかんの丘』(13)の主演を務めた、エストニア随一の演技派俳優レンビット・ウルフサクがヤーンの祖父を演じ、スクリーンに名場面を残している。エストニアで大々的なロケ撮影を敢行。バルト海、原生林、湿原と多様性に富んだ独特な美しさを持つエストニアの風景を余すところなく捉え、フィンランド・アカデミー賞の撮影賞を獲得した。
いつの時代もどこの国でも、悲しい歴史を持った大人たちに、子供たちはやり直すチャンスを与えてくれる。未来を信じる子供たちの姿が、すべての大人に明日を生きる勇気をくれる希望の物語が誕生した。

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