灼熱 screen ベティ

なぜ人は愛し合うのか なぜ人は憎み合うのか なぜ人は殺し合うのか。1991年夏、クロアチア。一発の銃弾。
【終了日:4/28(金)※1週限定上映】

【原題】Zvizdan
【監督】ダリボル・マタニッチ
【キャスト】ティハナ・ラゾビッチ,ゴーラン・マルコビッチ,ニベス・イバンコビッチ,ダド・チョーシッチ,スティッペ・ラドヤ
2015年/クロアチア,スロベニア,セルビア/123分/マジックアワー/DCP

サービスデーなど、上映回によっては多少混み合います。
満席にはなりません。
4月22日(土)〜4月28日(金)
09:30〜11:35
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
前売り券を1,500円にて販売中
販売場所:劇場窓口(公開前日まで)、ネットショップ(4/18(火)まで)
有隣堂伊勢佐木町本店(上映期間中も販売/特典は付きません)

前売り券特典:ポストカード
パンフレットをネットショップで販売中
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1991夏、クロアチア。一発の銃弾。その日から、恋人たちは敵同士となった。紛争の悲劇を乗り越え、時代を超えて紡がれる、ひとつの愛の物語。

「アドリア海の真珠」と称えられ、スタジオジブリ『魔女の宅急便』『紅の豚』の舞台といわれる美しき世界遺産ドブロブニクをはじめ、古代、中世ヨーロッパの面影を色濃く残す歴史的街並みと豊かな大自然に恵まれた国クロアチア。2016年ヨーロピアン・ベスト・ディスティネーションが行った投票で「欧州最高の旅行先」に選ばれ、いまや世界中のツーリストの憧れの地であるクロアチアは、かつてユーゴスラビア連邦の一員であり、民族間の紛争が絶えないバルカン半島において複雑な歴史背景を抱える国であった。『灼熱』は、クロアチアがユーゴスラビア連邦からの独立を宣言し、国内でのクロアチア人とセルビア人の紛争が勃発した1991年を皮切りに、紛争終結後の2001年、そして現代の2011年と、3つの時代に生きる3組の若者の愛の物語を描く。

【1991年―2001年―2011年。〈3つの時代の異なる愛のエピソード〉を〈同じ俳優たちが演じる〉斬新で類のない試みをカンヌが絶賛!】

クロアチア紛争勃発前夜、時代の動乱に悲運をたどる1991年の恋人たち【イェレナとイヴァン】、紛争終結後の2001年、互いの民族を憎みながらも激しく惹かれあう【ナタシャとアンテ】、そして平和を取り戻した2011年、過去のしがらみを乗り越えようとする若きふたり【マリヤとルカ】。これら3つの時代の恋人同士を、いずれも同じ俳優たち(ティハナ・ラゾヴィッチとゴーラン・マルコヴィチ)が演じることで、時代を越えてひとつの愛が紡がれる様を見事に表現した手腕が絶賛を浴び、革新的な作品が集まるカンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞に輝く快挙を成し遂げた。主演のティハナ・ラゾヴィッチは、本作で数々の主演女優賞を受賞し、ヨーロッパ映画界に登場した注目の新星たちに与えられる「ヨーロピアン・シューティングスター2016」に選出。将来を嘱望される若手スターの一人となった。

【各国で深い共感と熱い感動を呼ぶ“クロアチア版ロミオとジュリエット”。争いを止め、憎しみの連鎖を断ち切るのは、人間の本質に備わる【愛】の力】

『アンダーグラウンド』エミール・クストリッツァ、『ノー・マンズ・ランド』ダニス・タノヴィッチの系譜を継ぐ次世代の旗手として注目される41歳ダリボル・マタニッチ監督は「私たちはいま、ソーシャルメディアを通し、バルカン諸国のみならず、世界中でほぼ毎日のように憎悪の感情を目にします。憎悪の矛先が他国でなければ、異なる宗教、政治戦略、性的嗜好、自分より高級な車を持つ隣人などへと向かう。自分たちと異なるものを拒絶する理由には事欠かない。なぜなら、愛や慈悲といった崇高な感情を表現するより、負の感情を吐き出すほうが簡単だからです」と警鐘を鳴らす。バルカン半島を舞台にした民族の憎しみと愛の闘いの物語は、あらゆる世界の国々を、そして現代日本社会を合わせ鏡のように映し出す。自らの国がたどってきた道を見つめるマタニッチ監督は「政治も過激な国家主義も決して勝者にはなれないが、人間の本質に備わる愛の力はすべてに勝る」と語る。歴史に立ち向かい、過去に打ち克とうとする若い恋人たちの揺るぎない愛が、今を生きる私たちに勇気と深い感動をもたらす。

【STORY】

≪第1章 1991年 イェレナとイヴァン≫

1991年夏。アドリア海をはさんで隣り合う2つの村。セルビア人の娘イェレナとクロアチア人青年イヴァンは、のどかな夏の景色が広がる水辺で海水浴を楽しんでいた。クロアチア国内での民族対立は日増しに悪化している。恋人同士のふたりは戦火を逃れ、明日にもザグレブへと引っ越す予定だ。2人が会っている間に村の境界線は封鎖された。家に戻ったイェレナは、兄サーシャに激しく叱責され、家から出ないよう命じられる。イヴァンは戦争におびえる祖母をなだめて寝かしつけ、男手ひとつでイヴァンを育てた父と最後の夜を過ごす。
翌日、荷物をまとめてイヴァンの村へ向かうイェレナ。待ち合わせ場所の海岸沿いの広場では、イヴァンと父親らの楽隊が賑やかに演奏し、村の人々が集まってコンサートを楽しんでいた。そこへ後を追ってきたサーシャが車で乗り付け、群衆の目前でイェレナを無理矢理連れ去ってしまう。トランペットを持ったまま、走って車の後を追うイヴァン。必死で抵抗するイェレナだが、車はセルビア人の村へと入っていく。イヴァンが境界線へとたどり着いた時、セルビアの兵士たちが目の前に立ちふさがっていた。

≪第2章 2001年 ナタシャとアンテ≫

2001年夏。紛争終結後、久しぶりに我が家へと帰郷したナタシャと母ゾルカ。熾烈を極めた戦いで村は廃墟と化し、ナタシャの家も見る影もなく荒れ果てていた。ゾルカは家を改修するため、修理人のアンテを雇う。ゾルカは好青年のアンテを気に入るが、ナタシャは大好きだった兄ドラジェンを殺したクロアチア人である彼を受け入れず、反抗的な態度を示す。だが一方で、敵であるはずの男に激しく惹かれている自分に気付いていた。物静かなアンテも、若く美しいナタシャの存在を徐々に意識しはじめる。ある日ナタシャは、彼の村にある海岸の店を修理しに行くというアンテに、自分も一緒に連れて行くよう頼む。そこはまだ紛争が始まる前、ナタシャが子どもの頃によく遊んだ思い出の場所だった。

≪第3章 2011年 マリヤとルカ≫

2011年夏。紛争の面影も消え、現代的に生まれ変わった街並み。ザグレブの大学に通うルカは友人イヴノと故郷に向けて車を走らせていた。途中でヒッチハイクの女の子たちを拾い、浮かれるイヴノの隣りで物思いに沈むルカ。到着した海岸の店ではレイヴパーティが始まり、たくさんの若者たちで賑わっていた。ルカは仲間たちの喧騒から離れ、ひとり実家を訪ねる。突然帰ってきた息子を両親は喜んで迎えるが、話が過去に及ぶと、親子の間に険悪な空気が流れ始める。かつて彼はセルビア人の恋人マリヤを妊娠させ、交際を反対する母親に仲を引き裂かれて、逃げるように故郷を後にしていた。マリヤを忘れられないルカは、今も隣り村で暮らす彼女に会いに行く決心をする。

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