恐怖の報酬 オリジナル完全版 screen ジャック

公式サイト: http://sorcerer2018.com

伝説の超大作が【オリジナル完全版】として日本初公開!「報酬」を求め危険な任務を背負う男たちの運命は…。
【終了日:2019年3/8(金)※3/2(土)のみ休映】

【原題】Sorcerer
【監督】ウィリアム・フリードキン
【キャスト】ロイ・シャイダー,ブルーノ・クレメル,フランシスコ・ラバル,アミドウ,ラモン・ビエリ
1977年/アメリカ/121分/コピアポア・フィルム/DCP

サービスデーなど、上映回によっては多少混み合います。
満席にはなりません。
2月23日(土)〜3月01日(金)
21:10〜23:10 [レイト]
3月03日(日)〜3月08日(金)
16:35〜18:35
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
★[レイト]回はレイトショー割引
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
会員 ¥1,200 ¥1,100 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
前売り券を1,400円にて販売中
販売場所:劇場窓口(公開前日まで)、ネットショップ(2/19(火)まで)

前売り券特典:缶バッヂ&ステッカー
*無くなり次第終了となります。
オンラインチケット購入はこちら

対に40年の封印を解かれた伝説の超大作【オリジナル完全版】日本初公開
「報酬」は1万ドル。一触即発のニトロ運搬に命を賭けた男たちの運命は─。

南米奥地の油井で大火災が発生。祖国を追われ、その地に流れてきた4人の犯罪者は、ひとり1万ドルという「報酬」と引き換えに、わずかな衝撃でも大爆発を起こす消火用ニトログリセリン運搬を引き受ける。2台のトラックに分乗した男たちは、火災現場まで道なき道を300キロ、ジャングルの奥へと進んでいくが、その先に待ち受ける彼らの運命とは―。

『恐怖の報酬』(1977)は、『フレンチ・コネクション』(1971)でアカデミー作品賞・監督賞ほか5部門受賞、『エクソシスト』(1973)で全世界にオカルト・ブームを巻き起こした巨匠ウィリアム・フリードキンが、フランス映画史上の傑作、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『恐怖の報酬』(1953)のリメイクに挑んだサスペンス超大作。ユニバーサルとパラマウントという2大メジャー・スタジオが、当時破格の2000万ドル(現在の100億円相当)以上といわれる製作費を共同出資。ロケは、北米、南米、ヨーロッパという3大陸、アメリカ、フランス、イスラエル、メキシコ、ドミニカ共和国という5ヶ国に及び、2年を超える製作期間を費やしてようやく完成した。

クルーゾー版以上に荒々しく、スケール大きなサスペンス場面が連続するが、中でも巨獣のようなトラックが、暴風雨に揺れる崩壊寸前の大吊り橋を渡るクライマックスは、手に汗握る緊張と興奮、驚異の臨場感で見る者を圧倒する。灼熱の熱帯雨林を舞台に、男たちの欲望、執念、裏切り、罪と罰、孤独と絶望、そして人智を超えた存在に操られているかのような彼らの運命を、冷酷非情なリアリズムで描き切ったこの作品について、フリードキンは、今もって1コマも修正する気にならないほど気に入っている自らの最高傑作、と語っている。

主演は『JAWS/ジョーズ』『オール・ザット・ジャズ』の名優ロイ・シャイダー。そして世界各国からフリードキン好みの性格俳優が結集。フランスからは『まぼろし』のブルーノ・クレメル、スペインからは『バロック』のフランシスコ・ラバル、そしてモロッコからは『RONIN』のアミドゥが出演し、白熱の競演を繰り広げている。
また、ジャーマン・プログレッシブ・ロックの雄、タンジェリン・ドリームが、本作で初めてハリウッド大作のサントラを手掛けたことも話題となった。戦慄夢幻のシンセサイザー・サウンドが、密林を異世界のように彩っている。

『エクソシスト』公開後、フリードキンは、アカデミー賞受賞監督として、また歴史的大ヒット作の監督として、若くしてハリウッド最高の地位と名誉を手に入れていた。同時期、盟友でありライバルと目されていた『ゴッドファーザー』2部作(1972/74)のフランシス・フォード・コッポラ監督が、全財産を投げ打って『地獄の黙示録』(1979)に挑んだように、『恐怖の報酬』は、フリードキン自らが企画・製作を主導し、南米のジャングルで2年にわたって雨と汗と泥にまみれ、自らの限界に挑戦した究極の野心作だった。
だが、1977年6月の全米初公開時、批評が賛否に分かれたこと以上に、歴史的大ヒットを続けていた『スター・ウォーズ』の直撃を受け、興行的に失敗。日本をはじめ北米以外では、フリードキンに無断で約30分カットされた92分の【短縮版】が公開され、まともに評価されることもなく公開は終了。以後、日本では数回の【短縮版】TV放送、1991年のセル・ビデオ(北米公開版)発売を最後に一切見ることが不可能になっていた。出資した2大スタジオが互いに興行失敗の責任を回避し、作品の権利を積極的に主張しなかったことによって、世界的に過去数十年間にわたって上映できない状況が続き、北米以外ではDVDも発売されなかった。我が国では熱狂的なファンが再公開やDVD化のリクエストの声を上げるも実現せず、オリジナル版を見ることは半ば絶望視されていた。

 しかし2013年、フリードキンの執念は、複雑極まりない権利問題を解きほぐし、自ら指揮を執って121分【オリジナル完全版】の5.1ch、4Kデジタル・リマスター化に着手。同年のヴェネツィア映画祭でプレミア上映され、以後、2014年ロサンゼルス、2015年パリ、2016年カンヌ映画祭、2017年ロンドンで上映され、各地で再評価の嵐を巻き起こしてきた。前後して作家のスティーブン・キングは、この作品を「(クルーゾー版以上に)人生で最も好きな作品」と公言し、また『パルプ・フィクション』のクエンティン・タランティーノ監督も、自分が最も好きな12本の作品の1本に選ぶなど、その作品評価は公開当時とほぼ180度変わり、現在も熱いファンの数を増やし続けている。

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