公式サイト: http://sergiosergei.com
SOS!!地球に帰れない宇宙飛行士を救え!
【終了日:2019年2/22(金)】
【原題】Sergio and Sergei
【監督】エルネスト・ダラナス・セラーノ
【キャスト】トマス・カオ,ヘクター・ノア,ロン・パールマン,ユリエット・クルス,マリオ・グエッラ
2017年/アメリカ,キューバ,スペイン/93分/アルバトロス・フィルム/DCP
2月09日(土)〜2月15日(金) |
15:25〜17:05 |
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2月16日(土)〜2月22日(金) |
21:30〜23:05 [レイト] |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,100 | ¥1,100 |
宇宙から届いたコールサインが、キューバで暮らす大学教授のセルジオと宇宙ステーション「ミール」滞在中の宇宙飛行士セルゲイを引き寄せた。孤独と将来の不安を抱える2人は途切れがちな無線で交信するうちに、国境も身分も大気圏も越えて親友になる。しかし、1991年12月、セルゲイの母国ソビエト連邦が崩壊したことから事態は急展開、セルゲイは帰還無期限延長を宣告されてしまう。家族を心配する親友を救おうと、セルジオは世紀の一大プロジェクトを思いつく。無線仲間のピーターの協力もあり計画は順調に進むが、しかし、それはセルジオの立場を危うくする危険な賭けだった。
物語のモデルとなったのは、実在する元宇宙飛行士で“最後のソビエト連邦国民”と呼ばれたセルゲイ・クリカレフ。政変の煽りを食らい地球帰還が何度も延期され、最終的に敵対していたアメリカのスペースシャトルで新生ロシアに帰還した人物だ。そんな冷戦終結直後に起きた奇跡のような出来事を、ソ連の友好国キューバで“まさか!”をちりばめてファンタジックにアレンジ。無線仲間の宇宙飛行士を救出するため、国境も宇宙も政治も飛び越えた異色のバディ・コメディは、第7回パナマ国際映画祭で観客賞を受賞したほか、正式出品されたトロント国際映画祭などで喝采を浴びた。
エリート共産主義者のセルジオを演じるのは、キューバで活躍するトマス・カオ。14年にアカデミー賞外国語映画賞キューバ代表作となった『ビヘイビア』(SKIPシティ国際Dcinema映画祭2015長編グランプリ作)に出演しており、本作が日本公開2作目となる。家族思いのソ連人宇宙飛行士セルゲイ役には、同じくキューバ人俳優のヘクター・ノアが。そして、NYに暮らす謎の無線愛好家、ピーターには、ギレルモ・デル・トロ監督作の常連、ロン・パールマン。14年に彼が設立した独立系映画制作会社“Wing and A Prayer Pictures”が本作の共同制作に関わっている。
奇想天外なファンタジーを執筆、演出したのは、キューバが誇る映画監督エルネスト・ダラナス・セラー。『Fallen Gods(原題)』(08)と『ビヘイビア』(14)の2作がアカデミー賞外国語映画賞に選出され、海外の映画祭で賞を獲得する俊英だ。本作の舞台である91年頃は監督もセルジオ同様に経済危機に直面し、秘密の蒸留酒製造所で子供のミルク代を稼いだという。最近になって、セルゲイの宇宙滞在が延長された真の理由を知り、歴史に翻弄された2人の運命を交錯させるコメディを書き上げた。
激動する運命をほんのひととき忘れ、無邪気に語り合うセルジオとセルゲイ。貧しいながらも夢と笑顔があったあの頃を思い出させるハートフル・コメディが、小さな映画王国キューバからやって来た!
【STORY】
1991年。ベルリンの壁崩壊から始まった社会主義陣営崩壊の波は、本家のソビエト連邦にも達しつつあった。その余波はソ連の友好国であるキューバ共和国を直撃し、国民は深刻な経済危機に苦しんでいた。モスクワの大学でマルクス主義哲学を修め、大学で教鞭を執るエリート共産主義者のセルジオ(トマス・カオ)ですら、幼い1人娘のマリアナと母の食費に事欠く有様だ。アマチュア無線愛好家の彼はキューバでは報道されない不都合な情報をNYの無線仲間ピーター(ロン・パールマン)から教えてもらい、生き残る道を探っている。
ソ連の激動に翻弄される男は、宇宙にもいた。ソ連が誇る国際宇宙ステーション「ミール」に長期滞在中の宇宙飛行士セルゲイ(ヘクター・ノア)だ。母国の政変のために帰還無期限延長を宣告され、事情を知らない国民は彼が宇宙連続滞在日数の世界記録(当時)を更新する!と大騒ぎしている。蚊帳の外に置かれたセルゲイは孤独を紛らわすように無線で青い地球に語りかけていた。
「CQ CQDX こちらU5MIR」
聞こえるのは雑音だけだった──。
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