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ノーベル賞の栄光に隠された【愛と嘘】。完璧な“妻”だった。夫がノーベル賞を手にした今日まではー。
【終了日:2019年4/12(金)】
【原題】The Wife
【監督】ビョルン・ルンゲ
【キャスト】グレン・クローズ,ジョナサン・プライス,クリスチャン・スレイター,マックス・アイアンズ,ハリー・ロイド
2017年/スウェーデン,アメリカ,イギリス/101分/松竹/DCP
3月30日(土)〜4月05日(金) |
08:50〜10:45 |
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4月06日(土)〜4月12日(金) |
13:15〜15:00 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
偉大なる世界的な作家と、彼を慎ましく支えてきた完璧な妻。長年連れ添ってきた夫婦の関係は、夫ジョゼフがノーベル文学賞を受賞したことで静かに揺らめき始める。やがてふたりはスウェーデンのストックホルムを訪れ、ジョゼフは授賞式のリハーサルなどの慌ただしい行事をこなすことに。一方、夫が栄光のスポットライトを浴びようとしている陰で、ジョーンは彼を愛しながらも、心の奥底に溜め込んだ複雑な感情がわき起こってくるのを抑えられなくなっていく。誰も想像だにしない夫婦の秘密とは、いったい何なのか。そして世界中の注目が集まる授賞式当日、ジョーンはいかなる決断を下すのか……。
世界最高の権威を誇るノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめた『天才作家の妻-40年目の真実-』は、男女間の心の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンスだ。常に控えめに寄り添いながら夫のキャリアを後押ししてきた妻は、皮肉にも夫の受賞をきっかけに耐えがたい怒りに駆られていく。愛と憎しみの狭間で引き裂かれ、じわじわと壊れゆく夫婦の姿を映し出す本作は、結婚や人生の意味を問いかけるとともに、男女の社会的地位の格差というテーマにも切り込む。まさに大人のための上質にしてスリリングな本格派のドラマである。ノーベル賞授賞式の知られざる舞台裏が細やかに再現されている点も見逃せない。
ジョーンに扮するのは、『危険な情事』『アルバート氏の人生』などでアカデミー賞®に6度ノミネートの実績を誇る大女優グレン・クローズ。“天才作家の妻”の内なる激しい葛藤を、このうえなく繊細に、時に凄みをみなぎらせて表現した演技には、すでに本年度オスカー最有力との声が高まっている。ジョーンを愛しながらも男のエゴをさらけ出すジョゼフを絶妙の味わいで演じるのは、『未来世紀ブラジル』『キャリントン』の名優ジョナさん・プライス。さらにクリスチャン・スレーターが夫婦の秘密を探る記者役で曲者ぶりを披露。クローズの実の娘アニー・スタークが若き日のジョーンに扮し、母子の本格映画初共演が実現したことも話題である。
卓越した心理描写で観る者を釘付けにするビョルン・ルンゲ監督は、映画のみならず演劇の分野でも活躍してきたスウェーデンのベテラン。2003年の『Daybreak』がベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた実力者である。
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