去年マリエンバートで デジタル・リマスター版(当館は2K上映となります) screen ジャック

伝説の名作が、シャネルによって完全修復 。 今、無限の迷宮への扉が、再び開くー
【終了日:2020年2/14(金)※1週限定上映】

【原題】L'annee derniere a Marienbad
【監督】アラン・レネ
【キャスト】デルフィーヌ・セイリグ,ジョルジョ・アルベルタッツィ,サッシャ・ピトエフ,フランソワーズ・ベルタン
1961年/フランス,イタリア/94分/セテラ・インターナショナル/DCP

混み合います。満席にはなりませんが、
ご入場が後になると、お席が選びづらくなります。
2月08日(土)〜2月14日(金)
11:20〜13:05
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
オンラインチケット購入はこちら

まどろむ記憶、混じり合う時間、交差する夢と現。 時を彷徨う、果てしない愛の物語。

バロック風の豪奢で陰鬱な、迷路のようなホテル。夜会服をまとった紳士淑女たちが、演劇やコンサートに無表情に身を沈め、いかさまゲームに興じ、人形のようにワルツを踊り、ナンセンスな会話を繰り返している。
そこに、ひとりの男がやってくる。
去年出会い、恋に落ち、そして1年後に駆け落ちする約束をした女をここから連れ出すために。しかし再会した女は、そのようなことは全く覚えていないと拒絶する。あなたの夢物語でしょうと。まるで、このホテルには過去など、はたまた恋や愛などという概念は存在しないかのように。

彼女は去年の出来事を忘れてしまったのか?忘れたふりをしているのか?それとも、男が嘘をついているのかー?だが、男には確信があるようだ。
彼女の夫と思しき男の視線をかいくぐり、去年確かに愛し合った事実を証明しようとする。
男は急いでいる。何度失敗しても語り続ける。
そんな男の言葉を聞くうちに、女の心にも徐々にためらい、動揺が生じてゆく。 声に抑揚が生まれ、今までと違うリズムで踊り始め、頬からは涙がこぼれる。 そして男に叫ぶ。

愛しているのなら、消えて−。

【“ヌーヴェル・ヴァーグ”と“ヌーヴォー・ロマン”の奇跡の結晶。“文学”と“映画”の最前線が交わった、真の革命。
映画史に屹立する、永遠の神秘。】

1959年、カンヌ。アラン・レネが、作家マルグリット・デュラスに脚本を依頼した初の長編映画『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』は、『夜と霧』(55)に続き、「政治的な理由」によって、時の政府の判断でコンペティション部門への出品が見送られる。 しかし、コンペ外での上映にも関わらず、ゴダールやリヴェット、ロメール、トリュフォーら若き映画人からは称賛の嵐。一大センセーションを巻き起こし、一躍【ヌーヴェル・ヴァーグ】の先駆者として、世界にその名を知らしめたアラン・レネ。 「スペクタクル(見世物)の演出家」を自認しているレネにとっては、タッグを組む脚本家が何よりも重要。次作はもっと過激に、映画の文法を破壊したいー。果たして、誰と組むべきか。
一方、それまでの小説で当たり前と思われていたルール全てに「アンチ」を突きつけ、戦後世界文学に革命的な地殻変動をもたらしたムーヴメント【ヌーヴォー・ロマン】の旗手として、文学界に名を轟かせていた作家アラン・ロブ=グリエ。ずっとあたためている欲望があった。映画を撮りたいー。 後に、監督デビュー作として結実する『不滅の女』(63)の脚本はすでに書き上げており、レネには自分の抱いていたテーマと共通したものを見出し、大きな注目を寄せていた。
アラン・レネ、アラン・ロブ=グリエ、ともに当時38歳。新しい時代に突入しつつあったそのうねりのど真ん中で、運命的なタイミングで出会ったふたりのアランは「全てについて意見が一致」し、即座に意気投合。人物像、心理描写、テーマ、教訓…といった従来映画で必要とされているはずの要素は最小限に剥ぎ取られ、映画のエクリチュールだけを使ってリアルな感情を呼び起こす、という空前絶後の作品づくりに挑む。 そうして誕生した映画は、またもカンヌ出品が見送られるも、ジャン・コクトーやジャコメッティなどの芸術家を始め、映画人・批評家・ジャーナリストから大絶賛、ヴェネツィア国際映画祭では最高賞にあたる金獅子賞を受賞。公開直後より、「ル・モンド」紙が観客の千差万別の感想をアンケートした特集を組むなどスキャンダラスな話題を呼び、半世紀を経た今なお、観るもの全てを異次元の道へと誘う、あらゆる相貌をたたえた映画芸術の到達点といえる名作となった。 映画だけでなく、アート全般に比類なき影響を及ぼし、破格の存在感で映画史に君臨しつづけている。

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