オオサカ・アジアン・クロスロード。夢も希望も幸福も、挫折も搾取も裏切りも、みんなみんな、あの空の下。
【終了日:2022年1/7(金)※元旦1/1(土)休館】
【原題】Come and Go
【監督】リム・カーワイ
【キャスト】リー・カンション,リエン・ビン・ファット
2020年/日本・マレーシア合作/158分/リアリーライクフィルムズ、Cinema Drifters/DCP
12月18日(土)〜12月20日(月) |
17:40〜20:25 |
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12月21日(火) |
13:00〜15:40 |
12月22日(水)〜12月24日(金) |
17:40〜20:25 |
12月25日(土)〜12月31日(金) |
19:30〜22:10 [レイト] |
1月02日(日)〜1月07日(金) |
15:55〜18:35 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,100 | ¥1,100 |
神出鬼没・旅する映画作家リム・カーワイが、異邦人だからこそ見えてきた日本の深層を軽やかに切り込む。
北京、香港を経て、現在は大阪を拠点に活動を続けている、中華系マレーシア人リム・カーワイ。彼はカメラ一つその肩に担いで、地元大阪はもちろん、香港やバルカン半島へと単身赴き、ほぼ即興で演出するというスタンスを貫くとてもユニーク、かつ稀有な創作活動を続けている映画作家だ。大阪の生きた都市の息遣いを肌で感じているかこそ見えてくる、異国の地で生き抜く外国人たちの過酷な現実。一方で彼は、孤独や生きづらさを感じている日本人たちもにも視線を向けることも忘れない。彼らの儚い夢や希望、そして失望や挫折。その中には搾取や裏切りによって絶望の淵に立たされている者もいる。アジア9カ国に及ぶ様々な国籍・言語・人種のキャラクターたちによって紡がれる複雑な背景の物語を、カーワイ監督は気持ちいいほどに巧妙に捌き分け、しかしその語り口は一貫してオフビート。その演出手腕に敬服する、圧巻の2時間38分だ。
アジア9カ国から集結した豪華俳優陣たちの競演。ツァイ・ミンリャンの申し子、リー・カーションはAVオタクの観光客に。
日本からは、千原せいじ、桂雀々ら関西の人気喜劇人を中心に、数々の映画で記憶に残る演技を披露し、最近ではテレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』が大きな話題を集めた渡辺真起子、現代を生きる若い世代の一つの肖像を見事に体現して観客に強い印象を残した兎丸愛美、フィリピンの国際的映画監督ブリリアンテ・メンドーサの最新作『GENSAN 義足のボクサー』で主演に抜擢され大きな話題を集めている尚玄らが参加。アジアからはツァイ・ミンリャン監督作品の主演で知られる台湾のリー・カーション、『ソン・ランの響き』で日本にも多くのファンがいる、ベトナムを代表する国際的スター リエン・ビン・ファット、『My Dream My Life』で森崎ウィンとの共演で話題を集め、自国ではファッションリーダーとしても高い人気を誇るミャンマーのナン・トレイシー、マレーシアでの人気を基盤にアジア全域で活動の幅を広げているスター俳優J・C・チー、ネパールの国民的な若手民謡歌手モウサン・グルンなど、国籍を超えたバラエティー豊かなキャストが集結しているのも、この映画の大きな魅力の一つとなっている。
【STORY】
大阪≪キタ≫の古びたアパートで発券された老女の白骨化死体。平穏そうに見えた下町に突然起きた事件。その周辺を行き交う様々な国籍・人種・言語の人々の3日間で見えてきたものとは―。
桜の花の蕾が膨らんで、満開の季節の訪れを誰もが感じている大阪・キタ。中崎町にある古い木造のアパートで、白骨化した老婦人の死体が発見された。警察は実況見分で、アパートの周りの捜査や関係者へ事情聴取を行っていた。孤独死なのか、または財産絡みの謀殺なのか、いろいろな噂が飛び交っている。
この狭い地域の中では、中国、台湾、韓国の観光客、マレーシアのビジネスマン、ネパール難民、ミャンマー人留学生、ベトナム人技能実修生などの外国人たち、彼らとの日常を共有している日本人たちにも、少なからずちょっとした事件が起きている。
彼らは、まるで交差点で出会う人々のように、深くも浅くもどこかで繋がっているようだ。
事件が終わりを告げるとき、彼らには新たなクロスロードが待ち受けていた。
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