公式サイト: https://normal17.com
「普通」。きらい。わかんない。ADHDに悩むギャルと真面目な女子高生
【終了日:2024年7/26(金)】
【監督】北宗羽介
【キャスト】鈴木心緒,西川茉莉,眞鍋かをり,福澤朗,村野武範
2023年/日本/80分/アルケミーブラザース,八艶/DCP
7月13日(土)〜7月19日(金) |
17:00〜18:30 |
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7月20日(土)〜7月26日(金) |
16:35〜18:05 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
見た目と行動が派手なギャル女子高生。
そして進学校に通う成績の良いまじめな女子高生。
そんな正反対の2人には共通する問題点があった。
それは、「ADHD」であることだった。
ADHD(注意欠如・多動症)とは、発達障害のひとつで、不注意や落ち着きのなさ、衝動的な行動などが、生活に影響をおよぼしている状態のこと。
周りの人からは、「ちょっと変わった人」とか「空気の読めない人」と決めつけられてしまうこともある。
若者を中心に世界中でADHDである人が増えていると言われている。
映画『ノルマル17歳。』は、そんなADHDの2人の女子高生たちの物語。
「普通のものさし」で見ると、彼女たちは問題児。
そんな「普通のものさし」で生きづらさを感じている彼女たちが、「普通」から脱出し、「本当の普通とは何か」へと目ざめていく。
映画『ノルマル17歳。』は、ADHDとは何かを描いた作品ではなく、「ADHD」と見なされた人やそれを取り囲む人たちが、その「言葉」や「記号」の枠組みの中にとらわれ、その無理解の中で苦悩していく姿を描いて行く。
私たちの多くが「普通」「常識」的に生きていると思いがちな中で、「自分が思っている普通の世界が本当に普通なのか」を見なおす、心の旅立ちの物語だ。
タイトルの「ノルマル(ノーマル)=普通」にその思いが込められている。
フレッシュな演技力の新人と実力派の俳優の競演
主演は、全国で行なわれたオーディションで確かな演技力を見出された新人、鈴木心緒と西川茉莉。
そして、マルチタレントとして幅広く活躍する眞鍋かをりが、印象的な「教育ママ」「キャリアウーマン」の母親役を演じる。
さらに実力派アナウンサー・キャスターとして知られる福澤朗が、昭和と令和の教育の価値観の狭間で威圧的になってしまう父親役を熱演。
この「毒親」たちがこの物語の幅をさらに広げている。
そして「元祖」青春スターの村野武範が、神社の宮司役として出演、2人の若者をさりげなく未来へ導く。
ほかにも、個性的な俳優陣が脇を固め、リアルな芝居観を作り上げている。
脚本は本作品が初執筆作品となる、20代の新人・神田凜。
音楽は、アメリカのバークリー音楽大学で映画音楽を専攻し、現在ボストンを中心に幅広く活動している、ピアニスト・作曲家・オーケストレーターの西田衣見。
監督は、広告業界やアメリカなど海外の映画事業に長く携わると同時に、女子のみの殺陣チームを国際展開するなど、多岐に渡る分野で「強く自立する女性」と「日本人の自立」をテーマに創作活動・文化活動を行なっている北 宗羽介。
神田凜や西田衣見をはじめ、本作の主要なスタッフには、北監督の要望で女性が添えられ、インディペンデントチームながらも個性的な布陣の映画となっている。
<ストーリー>
進学校に通う絃(いと)はまじめな子であったが、発達障害のひとつであるADHDと診断されており、ひどい物忘れで生活や学業に支障を来していた。
重要なテストの日、絃は目覚まし時計をかけ忘れて寝坊してしまう。
ショックのあまり絃は登校せず、いつもは行かない道をさまよって見知らぬ公園に来てしまう。
そこで突然、茶髪で派手なメイクのギャル女子高生・朱里(じゅり)に声をかけられる。
「何してんの?」「あ…今日は寝坊して」
「あたしなんかほとんど寝坊か欠席。学校行ったけど落ち着かなくて帰ってきた。あたし発達障害あってさ。ADHDっての。知ってる?」
いきなりADHDだと言う朱里に驚く絃。
朱里は強引に絃を街へと遊びに誘う。
古い商店街や裏山が見渡せる公園、野良猫たち。 普段は家と学校の往復しかしない絃にとって、それは新鮮な世界であった。
朱里と絃は友達となり、後日も遊びに行くが、絃の母に見つかってしまう。
絃の母は朱里の派手な身なりに不快感を持ち、朱里との交際を禁止してしまう。
一方で朱里は、自分の物忘れで姉との喧嘩が絶えず、両親からも厳しく言われて家庭内で孤立していた。
やがて朱里は絃とのメッセージのやり取りもやめ、次第に部屋に引きこもっていく。
朱里と絃との距離は次第に離れ、再び元の日常に戻りつつあったが…
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