永遠に、記憶の中に焼きつく一瞬。1976年の製作から48年の時を経て…劇場初公開
【終了日:2024年8/16(金)】
【監督】ゲイリー・ケイポ
【キャスト】バテンス・カルヒオカラニ,デーン・ケアロハ,マーク・リドル
1976年/アメリカ/78分/レイドバック・コーポレーション/DCP
8月03日(土)〜8月09日(金) |
18:30〜19:55 |
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8月10日(土)〜8月16日(金) |
21:05〜22:25 [レイト] |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,200 | ¥1,200 |
サーフィンをする上で、常に様々な一瞬に遭遇する。
そしてその一瞬に、感動や恐怖、喜びや苦しみなど、様々な感情を抱く。
サーファーの誰もが持っている、一生忘れることができない鮮烈な一瞬。
それがメニイ・クラシック・モーメンツのテーマである。
<INTRODUCTION>
サーフィン・カルチャーを作り上げた作品といえば、70年代の「フリーライド」、そして「メニイ・クラシック・モーメンツ」。なかでも「メニイ・クラシック・モーメンツ」は、日本で上映されるやいなや大ヒットしたサーフィン映画のバイブル。爆発的な人気を誇り、多くのサーファーやフィルムメーカーに多大な影響を与えた伝説のサーフムービーが、ディレクターズカット版としてHDリマスターされ現代に復活した。
オーケストラの奏でる壮大な音楽に彩られながら、ショーン・トムソンのバックドアでの完璧なチューブライディングで、映画は幕を開ける。スローモーションで映し出されるこのチューブは、非常に攻撃的でありながら、息をのむほど美しく、その印象は強烈だ。
メニイ・クラシック・モーメンツには、ビッグ・ウェーバーにしか乗りこなせない巨大な波は登場しない。ジェームズ・ジョーンズが、ワイメアで素晴らしいチューブライディングを披露する以外は、マリブやオーストラリア、カリフォルニア、南アフリカ、ハワイなど世界中にある美しい波に乗るサーファー達の幸せな姿を追っていく。
この作品の魅力は、ふたつとして同じ物はない波を待ち、波を捉える一瞬に賭けるサーフィンというスポーツの素晴らしさと、波に身を委ねて一瞬を自分の物にする幸せを美しい映像で表現したところにある。そして、その映像に完全にマッチするのが、作品を通して流れるカラパナの曲。 耳にするだけでハワイの景色を感じさせるカラパナの音楽は、当時、サーファー以外の人たちをも虜にしたという。そしてロンドン・フィルのオーケストラによる演奏は、贅沢としか言いようがない。
監督のゲイリー・ケイポは、カラパナの音楽と、その曲に同調するかのようなバテンス、マーク、デーンなどのライディングを完璧に調和させることに、莫大な編集時間を過ごしたという。このマッチングが、映画の完成度を高めているとも言えるだろう。
大人になるにつれて、せわしない現代において、多くの人が忘れ去ってしまう「夢中になる喜び」をもう一度思い起こさせてくれる作品だ。
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