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どこにもない海辺の町の、どこまでも架空の青春映画が、いまスクリーンに解き放たれる。
【終了日:未定】
【監督】川上さわ
【キャスト】綴由良,わたしのような天気,瞳水ひまり,海沼未羽,るかぴ
2024年/日本/72分/MomentumLabo./
中学生天野モモ(14)は電車の中で町に狂いの雰囲気が解き放たれる瞬間を目撃するが、天野は恋に忙しかったため気に止める余裕が無かった。天野の想い人である早坂にに子(14)はその狂いの波に乗る。海が近くなった町で、中学生たちが恋をして愛をしなかったりします。
監督は川上さわ。19歳の時に初めて撮った映画『散文、ただしルール』(2022)が同年のカナザワ映画祭でグランプリを受賞。そのスカラシップ作品として川上が20歳の時に撮った初長編映画が『地獄のSE』(2023)となる。本作は海外の映画祭にも複数ノミネートされ、川上のユニークな独創力で組み立てられた異質な劇空間に数多の観衆が驚き、戸惑い、そして魅了された。映画はこれからも変革し続ける。そんな予感が、得体のしれないこの怪作には飄々と流れている。
茫々とした特殊画面、台詞を異化させる字幕効果など、リアルとフィクションのズレを意図的に取り込み、これまでのどの映画にもない座標に物語の舞台を用意する。演者の中にくすぶるものを増幅させるように当て書きした人物像、制御しきれないその魅力が画面と一体化したスタンダードサイズ、更には登場人物の心象風景をグロテスクに表現したぽに青のアニメーション、地獄を奏でるhonninmanの電子音など、本作は川上が信頼を寄せる表現者たちの創意の結晶でもある。
どこにもない海辺の町の、どこまでも架空の青春映画が、いまスクリーンに解き放たれる。
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