緑豊かな大地と多くの生命を支えるミツバチを描き、人の暮らしのありかたを考える。
【原題】More Than Honey
【監督】マークス・イムホーフ
2012年/ドイツ,オーストリア,スイス /91分/シグロ /DCP上映
11月08日(土)〜11月14日(金) |
11:50〜13:25 |
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11月15日(土)〜11月21日(金) |
19:35〜21:05 [レイト] |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
大昔からミツバチは、植物の花粉を運び、地球上の生命を育んできた。人間もその恩恵を受けており、毎日の食卓を彩る野菜や果物など、私たちが口にしている食物の三分の一は、ミツバチが受粉している。しかし、ここ15年ほどの間に、ミツバチが大量に死んだり、失踪したりする現象が世界中で起きている。日本もその例外ではない。国や地域により異なるが、在来種全体の50%から90%までもが消滅したとも言われている。
植物の8割はミツバチが受粉し、受粉されなければ、果物も野菜もこの地上から姿を消してしまう。
ミツバチは人類より300万年も早い500万年前に出現したといわれ、人間の生存にとって欠かすことのできない存在である。物理学者のアインシュタインは、地上からミツバチが絶滅したら人類も4年で滅びるといった、といわれている。
ミツバチはなぜ消えてしまったのか? その原因はどこにあるのか? 抗生物質などの薬物投与、農薬、ミツバチへギイタダニなどの寄生虫、長距離移動などのストレス、現代社会がもたらす電磁波など、さまざまな要因があげられるが、現象は環境によって異なり、はっきりと解明されてはいない。本作では、人間の文明が作り出したこれらの要因が複合的に作用して、ミツバチを死に追いやったと語っている。
祖父の代からミツバチに親しんできたスイスのマークス・イムホーフ監督は、アメリカ、ドイツ、中国、オーストラリアなど世界各地をめぐり、その実情を丁寧に取材した。そして祖父との記憶やミツバチへの愛情を織り交ぜながら、人間の活動が、ミツバチだけではなく地球の多様な生命、ひいては自らの存在をも脅かしている現実を紡ぎだしてゆく。それらは鋭い文明批評でもあり、小さな「いのち」を通して自然と人間の持続可能な関係を、静かに問いかけている。
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