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第24回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞受賞
日本映画史に刻まれる新たな青春映画の傑作
【監督】小林啓一
【キャスト】池田愛,小篠恵奈,藤原令子,高山翼,桃月庵白酒
2011年/日本/113分/太秦/ブルーレイ上映
4月13日(土)〜4月14日(日) |
14:00〜15:55 20:00〜21:55 |
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4月15日(月)〜4月18日(木) |
18:10〜20:00 |
4月19日(金) |
14:00〜15:55 20:00〜21:55 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
高校1年生の川島いづみは、ある日、財布を拾う。
中には30万円の大金と学生証。新聞記事を採点するのが日課のいづみは新聞記事から、財布の持ち主は、天下り官僚の息子であることを発見。いづみは勢い余って、その新聞に「-10点」と書き込んでしまう。
もやもやとした気持ちを抱えて学校をサボり、釣り堀で竿を垂らしていると、知り合いの印刷屋がやってきて、不景気で仕事がないとボヤく。
いづみは、男に20万円を貸すことに。その後、友だちの蓮実、続いて部活を終えた薫が合流する。
カフェでの支払いをきっかけに、いづみは財布を拾ったことを二人に知られてしまう。財布の持ち主がイケメン男子とわかった蓮実は財布を届けにいくと言い出して、いづみと言い争いになるが、結局、3人一緒に返しに行くことに。
いづみ、そして友だちの蓮実と薫、財布の持ち主の佐藤もからめて、財布の中に入っていたはずのお金を介して、いつもとかわんなかった毎日が、いつもとは違う日々になりはじめる。
いづみ、そして、それぞれの胸のなかに新しい何かを芽生えさせながら…。
川島いづみ、そして蓮実と薫-三者三様の女子高生のリアルなたたずまい。彼女たちが生きる心地よい怒り、やさしさとさみしさ、恋心、そして移ろいやすい時間。それらを、透き通るようなモノクロームの長まわし映像と、不満げなつぶやきやテンポよく交わされる会話、そして入念にリハーサルを重ねた丹念な演出によって浮かび上がらせる映画『ももいろそらを』。
その鮮烈さは、若さとともに確かにあったかけがえのない時間を思い起こさせ、見る者の胸を疼かせるという点で、相米慎二の『台風クラブ』、岩井俊二の『花とアリス』等に連なる珠玉作といえるだろう。
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