公式サイト: http://manganikutoboku.com
女による女のためのR-18文学賞の受賞作を映画化。アジア・インディーズ映画界のミューズ・杉野希妃の長編監督作!【終了日:9/23(金)※1週限定上映】
【監督】杉野希妃
【キャスト】三浦貴大,杉野希妃,徳永えり,ちすん,大西信満
2014年/日本/94分/和エンタテイメント,KATSU-do /DCP
9月17日(土)〜9月23日(金) |
17:10〜18:50 |
---|
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
4月の京都。気が弱く引っ込み思案の青年ワタベは、活気に溢れる大学になじめず、孤独な日々を送っていた。
一方、同大学の熊掘サトミは、その太ったみずぼらしい容姿から、周囲の学生に嘲笑されていた。そんなサトミを差別することなく接してくれる唯一の存在がワタベだった。その優しさにつけ込んだサトミは、彼の自宅に転がり込み、寄生し、やがてワタベを奴隷のように支配しようとする。
そんな中、ワタベはバイト先で知り合った菜子に惹かれていく。また、ふとしたきっかけからサトミの過去の断片を知ることになる。
【大胆なコメディもしくは強烈なドラマのように思えるが、遊びがあり、思慮深く、常に鋭い洞察力を持った映画である。初監督にして、杉野希妃を見るべき才能だと決定づけた。】
『歓待』(11)『ほとりの朔子』(14)『欲動』(14)など女優兼プロデューサー、映画監督としてボーダレスな活躍を続ける杉野希妃。2014年の釜山国際映画祭では最優秀新人監督賞を受賞するなど、国内外の映画界で高い信頼と支持を得ている彼女の第1回監督作品が『マンガ肉と僕』である。
原作は「女による女のためのR-18文学賞」文学賞受賞作である朝香式の同名短編小説(新潮社刊)。「女が男に嫌われるために太る」というモチーフに惹かれた杉野監督は、自由な発想でドラマを膨らませ、京都を舞台にひとりの青年が3人の女と出会う8年間の遍歴を3部構成のラブ・ストーリーとして構築。
タイトルの“マンガ肉”から彷彿させるコミカルなイメージに即して、女と男の関係性をシニカルな笑いで包みつつ、一方では現代社会の歪みを象徴した塊として、未だに女性への差別的発言が横行する社会への皮肉を込めた問題作としても見事に成立させている。
マンガ肉に食らいつきながら男に抗う女・熊堀サトミを、特殊メイクを駆使して杉野監督自ら熱演。サトミに寄生される男ワタベには『ローリング』(15)など幅広いジャンルで活躍する三浦貴大。ワタベに依存していく菜子には『六月燈の三姉妹』(13)の徳永えり。ワタベが付き合う3人目の女さやかには『風に立つライオン』(15)のちすん。
撮影は『デスノートthe Last name』(06)などの名手・髙間賢治。美術は『向日葵の丘 1983年夏』の竹内悦子、そして編集を『ブンミおじさんの森』(10)など名エディターとして国際的に知られるタイのリー・チャータメーティクンが担当。『ほとりの朔子』(14)などの富森星元の音楽も、現代の京都と見事に調和させた不可思議なインターナショナル的情緒を醸し出している。
常に国際的見地から活動し続ける杉野監督ならではのこだわりを随所に示しつつ、女の情念と意地、男のもろさと傲慢さなどを、時にユーモラスに、94分の映像世界に凝縮させた『マンガ肉と僕』。第27回東京国際映画祭でも大いに話題となった女と男のエンタテインメント、いよいよ公開!
月例イベント
ブログ