公式サイト: http://www.totosisters.com/
いまから君は、世界でいちばんタフな10歳になる。世界各国の映画祭で希望の拍手が巻き起こった、ルーマニア発ドキュメンタリー!
【終了日:9/1(金)】
【原題】Toto si surorile lui
【監督】アレクサンダー・ナナウ
2014年/ルーマニア/93分/東風,gnome /DCP
8月19日(土)〜8月25日(金) |
18:35〜20:15 |
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8月26日(土)〜9月01日(金) |
15:20〜16:55 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,700 | ¥1,400 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,400 | ¥1,100 | ¥1,100 |
【トトは教えてくれる。未来を拓く力は、
誰でも持っている。】
甘えん坊のトト(10歳)には、ふたりの姉がいる。美しくどこか儚げなアナ(17歳)、気が強く活発なアンドレア(14歳)。お母さんは麻薬売買で服役中、お父さんのことは…顔も知らない。保護者のいない三姉弟が暮らすボロアパートは、すぐに近所の不良たちの溜まり場になってしまう。小さく丸まって眠るトトのとなりで、男たちが腕や首筋に注射針を刺す。貧困、暴力、ドラッグ、エイズ。そんな苦境に耐え切れず、やがて自らもドラッグに手を染めてしまうアナ。なんとか家族との生活を立て直そうとするアンドレアは自らもカメラを手にする。そして、トトとヒップホップダンスとの出会いをきっかけに、姉弟たちの未来が動き出す―
【世界中の映画祭で希望の拍手!
キケンでドラマチックな現実を映したドキュメンタリー】
世界各国の映画祭で上映され、本国ルーマニアではアカデミー賞・最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。まるでドラマのよう、けれど本作は現実の世界を映したドキュメンタリーだ。ドラッグに溺れる男たち、ブカレスト麻薬捜査班のガサ入れの瞬間、裁判所や刑務所の内部。そして姉弟が身を寄せ合うベッドの中へ。アレクサンダー・ナナウ監督の驚くほど透明なカメラは、ときに残酷に、ときに親密に、子どもたちが今まさに生きている世界へと、私たち観る者を没入させる。社会から取り残されたロマ・コミュニティを映しながらも、ルーマニアだけでなく、私たち自身にも起こりうる普遍的な物語だ。あらかじめ損なわれた境遇に生まれついてなお、自らの力で人生をよきものにしていこうとする子どもたち。彼らが選んだ未来に、誰もが胸を焦がすだろう。
【STORY】
ルーマニアの首都・ブカレスト郊外。トト(10歳)とふたりの姉たちが住む小さなワンルームの部屋。ソファベッドが一つと少しの棚があるだけ。水道もコンロもない。 3人の家には、夜になると男たちが集まってくる。男たちはみんな注射器を取り出して、慣れた手つきでそれぞれ腕や手に針を刺す。
アナ(17歳)は「ヤク中は出入り禁止」だと言って彼らを追い払おうとするけれど意味はない。ドラッグを打つ男たちの隙間に潜り込むようにして、姉弟は眠る。
トトたちの母・ペトラはタルグショル刑務所にいる。麻薬取引の罪で禁固7年。父親のことは、顔も知らない。
アンドレア(14歳)はいつもイライラしていてアナとすぐ言い合いになり、友達の家を泊まり歩いていて家には居つかない。映画のために監督から預かったビデオカメラで、自分の生活を記録している。友達と一緒に音楽を聞いたり、ヘアスタイルで遊んだり。ふつうの女の子と同じようにしていたい。
アンドレアが友達の家に泊まっているあいだ、ブカレスト麻薬捜査部隊が家に突入してきて、アナは逮捕されてしまった。
アンドレアは、ひとりの部屋でカメラに向かって心の内をはきだす。「文句を言うな、甘えるな」と言われることもあるけれど、悩みを誰かに聞いてもらうとそれだけで少し楽になれること、むかしアナと施設にいたとき、親に捨てられたと傷ついたこと。アンドレアはトトをつれて孤児院に入ることを決めた。
トトはすっかりダンスに夢中。通りを歩いていても、レッスン中でも、体はひとりでに動き出す。そして、トトが目指していた国際ヒップホップ大会の当日がやってきた ―
トトとアンドレアが参加している児童クラブでのダンスの課外授業。ダンスチームがステージの上でデモンストレーションを披露する。目を輝かせて見入るトトの手は、次第に音楽に合わせてひらひらと波打ちはじめる。トトは見よう見まねで全身で踊る。
出所し、ドラッグは辞めると誓ったアナだったが、思い通りにいかない生活から逃げるように、またドラッグに手を出してしまう。
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