20世紀を代表するイタリア映画界のマエストロ、ベルナルド・ベルトルッチが弱冠29歳の若さで作りあげた奇跡の傑作!
【終了日:2019年2/8(金)※1週限定上映】
【原題】Strategia del ragno
【監督】ベルナルド・ベルトルッチ
【キャスト】アリダ・バリ,ピッポ・カンパニーニ,ジュリオ・ブロージ,ティノ・スコッティ
1970年/イタリア/99分/コピアポア・フィルム/DCP
2月02日(土)〜2月08日(金) |
15:45〜17:25 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
『暗殺の森』(70)、『ラストタンゴ・イン・パリ』(72)、『ラストエンペラー』(87)で世界の映画人を興奮の渦に巻き込んだ20世紀イタリア映画の巨匠ベルトルッチが、1970年に完成させた長編第4作。現代ラテン・アメリカ文学の鬼才ホルヘ・ルイス・ボルヘスの伝奇集“裏切り者と英雄のテーマ”から着想を得た監督が、小説の舞台アイルランドを北イタリアの架空の町に置き換え大胆に脚色し、公開当時誰も成しえなかったボルヘスの世界を映像化した歴史的作品です。撮影は本作以降ベルトルッチ作品には欠かせないパートナーとなり、フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』(79)をはじめ三度アカデミー賞撮影賞に輝く名手ヴィットリオ・ストラーロ。日没直後のわずかな時間にとらえられた深いブルーの風景、官能的ともいえる光と影のコントラスト、流麗な移動撮影による時間表現等、物語世界を幻惑的にみせ圧巻の映像美といえます。
【失われた過去への郷愁と裏切りの連鎖が、色彩豊かな画面に炸裂!】
北イタリアのとある小さな町に降りたつ男。彼の父はかつてこの町でレジスタンスの闘士として活躍しファシストの手によって殺されていた。父の愛人から犯人を突きとめて欲しいと頼まれた男は、父の死の真相を探る為にやってきたのだ。当時の関係者に話をききにいく彼。ヴェルディのオペラ“リゴレット”やシェイクスピアの“マクベス”からの引用を散りばめながら語られる父の姿。彼はやがて驚くべき事実に直面するが…。 記憶の迷宮にとらえられ、現実世界に帰還できなくなった主人公の心象風景を映しだすラスト・シーン。映画芸術の真髄ここにありです。
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