尊厳死を望む母親とその息子。
残されたわずかな時間が、静かに流れていく…。
【原題】Quelques heures de printemps
【監督】ステファヌ・ブリゼ
【キャスト】バンサン・ランドン,エレーヌ・バンサン,エマニュエル・セニエ,オリビエ・ペリエ
2012年/フランス/108分/ドマ,ミモザフィルムズ/DCP上映
1月18日(土) |
10:00〜11:50 14:10〜16:00 |
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1月19日(日)〜1月20日(月) |
14:10〜16:00 |
1月21日(火)〜1月24日(金) |
10:00〜11:50 14:10〜16:00 |
1月25日(土)〜1月31日(金) |
11:45〜13:35 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
48歳のトラック運転手アランは、出来心から麻薬の密売に手を出して服役し出所してきた。そして、仲の悪い母イヴェットの家に身を寄せて、なんとか人生の再出発をしようとあがいていた。
ふたりの間には長年にわたって根深い確執があり、ふたつの心は簡単には解け合わない。年老いた母親は、脳腫瘍に冒され死期も間近い。
そんなある日、息子は、母の薬が入った引き出しの中の書類を手に取って愕然となる。そこには、“尊厳死の表明”“スイスの施設で尊厳死”“人生の終え方を選択する”といった文章が書かれ、母のサインがあったからだ。アランの心は激しく揺り動かされる。
ふたりの残された時間は、あまりにも少ない。そしてついに母が旅立つ日の朝がやってきた……。
輝きに満ちた幸せな瞬間も、どうにもならない悲しみに打ち震えた時も、あまりの理不尽さに爆発させた怒りも、そして後悔の念も…。
人は、様々な出来事や、それによって生じる感情の激しい起伏をなんとか受け入れて、長い人生をひたすら歩んでいく。そして、やがて最期の時を迎えることになるのだが、そこで気にかかるのは<人生の終わり方>かもしれない。
もちろん、誰しも、できることなら心穏やかに、心残りなく、愛する人々の温もりを感じながら、終焉を迎えたいと思う。しかし、高齢化社会や核家族化に長じて起こる介護問題や終末医療の是非などが取りざたされる現代にあって、それはいくら望んでいても、自分自身でコントロールできるのだろか?
『母の身終い』は、そんな思いや不安を抱く私たちに、ひとつの終焉のケースを紹介し、人生のあり方や、最期への心がまえ、そしてなにより愛を、あらためて問う荘厳な人間ドラマだ。
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