フクシマからの風 第一章 喪失あるいは螢 screen ジャック

公式サイト: http://fukushima.xrea.jp

3.11「東日本大震災」以後の福島を取材したドキュメンタリー映画。 困難な中で地道に生きる人たちを描く。
【終了日:3/11(金)】

【監督】加藤鉄
2012年/日本/100分/東風舎/ブルーレイ上映

十分余裕をもってお座りいただけます。
3月05日(土)〜3月11日(金)
09:45〜11:35
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,000 ¥1,000 ¥1,000
会員 ¥1,000 ¥1,000 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
・3/5(土)6(日)上映後、
 加藤哲監督 舞台挨拶あり

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みえていますか つながるいのち
きこえてますか 空の調べ

【ここに描かれるのは、
変化へと勇気をもって
一歩踏み出していこうとする人びと。
この人たちの生き方から感じてほしいものがある。】

この映画に登場する人びとは、高汚染地域とされた福島県飯舘村と川内村で、地道に自らの役割を生きています。みなそれぞれ自然との関わり方、いのちへの接し方で私たちに何かを告げているようです。
山菜と薬草の研究をしている現代の仙人は、山の動物たちと共生しています。ドブロクづくりの名人は、妻を亡くしながらもモリアオガエルの卵のふ化を待っています。獏原人村の住人は、山奥で鶏を飼いながら理想郷づくりを目指し、放射線量を測り続け、「満月祭」を催しています。飯舘村で地球の鏡のような田んぼを見ている女性は、木々を包み込む蛍の夏を待っています。
動物や虫たちや草木などと共にいのちを繋げ、当たり前に日々を暮らしている人たちが登場するこの作品は、3.11 以後の人生の静かなドラマを親しみを込めて記録したものです。

【作品内容】

作品の前提として、福島第一原発、事故後の飯館村の動揺が素描される。

村の体育館で行われた(4月30日)東京電力による説明会から始まり、一般住民への村長からの避難勧告。
そして、ある畜産農家の牛の処分風景へ。そこでのインタビューにより、個人の抱える苦悩と希望が、浮き彫りにされる・・・。

タイトル「第一章・喪失あるいは蛍」

ここで第一章としたのは、いかに描かれる人々の春から夏へを一区切りとしてまとめ上げ、今も収束のつかない現実にできるだけ遅れをとるまい、と考えたからである。(現在も秋から冬への撮影はつづいている。)
又、この作品がフクシマの現実の一断面にすぎないことは言うまでもない。恐らく、この作品が公開される時期には、さまざまな角度から捉えられた ドキュメンタリー作品が数多く現れるだろう、それぞれの作品が相互に補い合い、第二章でもあり、三章でもあり得るという意味もこめて付けられている。

先ず登場する飯館村の昌基さんは、自分の広大な山に山草や薬草を移植し、育てながら研究している84歳の老人である。
その植物への好奇心と熱心さ、そして若々さには驚かされる。偶然見つけた発根剤を使って、放射能の除染を試みるつもりだと言う。
傍らにはいつも笑顔の奥さんが寄り添っているが、そんなふうに、好きなことを続けて来た自分の人生は、女房と二人三脚での歩みでなければやって来れなかったともらす・・・。

次に登場するのは、奥さんを5月に亡くしたばかりの常次老である。奥さんは第一原発のすぐ近くの双葉町の病院に入院していたと言う。今の常次さ んの唯一の楽しみはドブロク作りである。(朝から飲んでいることもある)。常次さんは、長年住みなれた川内村の家を離れる気はないようだ。むしろ、後を継 いでくれる人を探している。そんな常次さんの庭の木にモリアオガエルが卵を産みつけた。・・・・・・・

同じ川内村の近くの山奥に、獏原人村がある。1970年代から仲間と自給自足の村造りを始め、現在はマサイさん夫婦二人だけて、ニワトリを 飼い自然卵で生計を立てている。太陽光発電で暮らし、ギターを友とし、年一度の夏祭り(満月祭)を催す。第一原発の20kmラインに住んでいるこ とから、事故以前から線量計で放射能測定をつづけていたそうだ。
自然相手の一見のどかな生活であるが、マサイさんの口から発せられるのは、国への不信であり、現代社会に対する批判であり、そして、私たちは今回の原発事故をどうとらえていくべきか?という自分自身に向けての鋭い問いかけである。・・‐‐

最後に、締めくくりとして、3年前に夫を亡くした小林さんが登場する。かつて夫と暮らしていた飯館村の、どこよりも美しい谷間を取り戻した い、という夢が語られる。・・・

エピローグは風吹く飯舘村の人気のない風景である。過去(数力月前)にその風が、そこに住む人々にくまた私たちに)もたらしたものは何なのか? そして、これから、そこから吹くだろう人々の思いを乗せた風は、未来にどんな変化をもたらすのだろうか?

もう一度、登場人物の一人一人の生き方に想いをめぐらし、遠く新たな時代を見据えてほしい、という願いをこめて、この作品は終わる。

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